石油ファンヒーターの臭いの原因やその対策。修理が必要か?

秋が深まり寒くなってくるとストーブを使う時期になってきますよね。

暖房器具にはいろいろありますが、石油ファンヒーターを使われる方の中には、使用時の臭いが気になる方が結構いらっしゃいますね。

特に久しぶりに使ったときに、以前より臭いがきついような気がして心配、、、という方もいると思います。

ここでは、石油ファンヒーターの臭いの原因、対策、修理が必要なのか、などについて少し見てみたいと思います。

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石油ファンヒーターの臭いの原因は?

石油ファンヒーターのマメ知識

石油ファンヒーターは、石油を燃焼させて熱を出してそれをファンで送り出すタイプの石油ストーブのことをいいます。(当たり前ですね)

これは大きく分けて、1.FF式(室外換気タイプ)と 2.開放式(室内換気タイプ)の二つに大別されます。

もともとはFF式のストーブが先に登場したのですが、これは排気のための煙突を室外に付ける必要があるため大がかりなものでした。

その後、大手電機メーカー(三菱電機)が、灯油を完全燃焼させる技術を開発したことで、②の開放式と呼ばれる石油ファンヒーターが登場し、今では石油ファンヒーターといえばこちらが一般的になっています。

石油ファンヒーターの種類

この開放式と呼ばれる室内換気タイプの石油ファンヒーターですが、灯油を燃焼させて温風を出す仕組みであることには変わりありませんが、仕組み的に大きく分けて3種類あります。

仕組みと特徴を簡単にあげますと
(因みに私も技術屋さんではないので大雑把なものです)

①ブンゼン式 
 燃料の受け皿からポンプで灯油をくみ上げ、その灯油を気化器という装置で気化させて、ガスバーナーのように燃焼させる仕組みです。

②油圧電送式
 灯油を熱せられた筒に空気と一緒に送り込んで気化混合させて、そのガスをバナーで燃焼させる仕組みです。

③ポッド式
 マットに敷いた蒸発皿に灯油を垂らして、ヒーターで直接過熱する仕組みです。
ちなみに、ポッド式というのは、ファンヒーターではない石油ストーブで一般的に使われている仕組みで、ファンヒーターでポッド式のものを製造しているのはトヨトミというメーカーだけだそうです。^^

石油ファンヒーターの臭いの原因

いずれのタイプのファンヒーターも、着火時と、消火時には不完全燃焼がおこるため、臭いが発生してしまう、というのがあります。

石油ファンヒーターの臭いが、着火時と消火時のものなのであれば、これはある程度仕方ないものと言えるかと思います。

そのため、石油ファンヒーターを使うときは着火時、消火時については特に窓を開けるなどの換気を行ったほうが良いのと、室内の空気を使って燃焼させる仕組みですので、使用中も時々換気をして締め切った部屋で使うのはやめましょう。

最近の製品は性能が上がっており、一旦着火して使い始めてしまえばあまり臭いが気になることがないのでは、と思います。

石油ファンヒーターの臭いの対策

でも、やっぱりにおいが気になる、もしくは、着火時、消火時以外の時にも臭いが気になる、、という場合の対策としては、

①知人、友人にも確認してもらう。
 →一度気になり始めると神経質になりすぎてご自分だけでは分からなくなることもあります。ほかの人にも確認してもらいやっぱり臭うのであれば故障などの可能性があると考えられます。

②灯油を交換する
 →もし去年の残りの灯油を使っていたりした場合、それが原因で臭いが出ることがあります。また、劣化した灯油を使うとストーブの故障にもつながります。灯油はその年で使い切るようにした方が良いですね。

③こまめに掃除をする
 →背面などにある空気の取り入れ口周辺はホコリが溜まりがちです。このホコリをヒーターが吸い込んでしまい臭いの原因になることがありますのできれいに掃除をしましょう。

石油ファンヒーターの臭い 修理が必要か

ポッド式のファンヒーターは比較的部品の劣化が少ないと言われていますが、ブンゼン式と油圧電送式のタイプの製品については、燃料を気化させるためのポンプなどの動力部分の部品があるため、どうしても長く使用していると部品の劣化がおこってしまい(目詰まりやポンプの劣化など)、使用中も臭いが気になるようなことがおこったりします。
長く使っている石油ファンヒーターなのであれば取扱説明書などを参考に部品交換などの検討もされた方が良いでしょう。
メーカーに問い合わせするなどしてもよいかもしれません。

ただ、最近は石油ファンヒーターの製品の値段って大分下がってきており、新製品のほうが性能が良かったりするので思い切って買い替える、というのも一つかもしれません。

まとめ

因みに、我が家では、石油ファンヒーターを3台使っていますが、数年間使っていて、あまり臭いが気になったことはありません。気をつけているのは、使用中の換気、灯油をその年に使い切る、ホコリなどの掃除をこまめにするといったことです。

以上、石油ファンヒーターを使っているときに、臭いが気になる場合に少しでも参考になれば幸いです。

お読みいただきありがとうございました。

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