職場での眠気の原因と対策。昼食後の眠気が強烈なときの対応など

会社で昼食後眠くてどうしようもないことってありませんか?

私も時々睡魔に襲われて苦労します。

午後一で大事な会議や来客があるとき、眠気に襲われるのは避けたいですよね。

でも、どうして昼食後ってあんなに眠くなるんでしょうか?

今回は、昼食後に眠くなる原因や対策について確認してみたいと思います。

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職場での眠気の原因と対策

「昼食後の会議はどうしても眠くなる。」

「昼食後に机で事務作業をしていたら気づくと居眠りしていた」

「昼食後のセミナーに参加したらほとんど寝ていた」

など経験ありませんか?

昼食後の午後1時から3時くらいというのは、下記に記した通りどんな人でも眠気を感じる魔の時間帯と言ってもよく、病気ということではありません。

この時間帯が全く眠くない!眠くなったことなんてない!なんていう人は、恐らく見栄を張って嘘をついてるんだと思います^^/

ただし、あまりにも眠気が強い、強烈な眠気で起きてることが出来ない、などという場合は何かしら病気である可能性もあるので注意が必要です。

昼食後の眠気が強烈なとき

では、昼食後の午後の時間帯、眠くなる原因というのは何なのでしょうか?

良く昔は、「ご飯を食べると血液が胃に集中してしまい体が血液不足になるため眠くなるんだよ」、と言われたものですが実はこれは正しいようで微妙に違っているようです。

これが正しいのであれば、朝食や夕食のあとも眠くなるはずですが、昼食後ほどの眠気を感じることはないと思います。

睡眠については色々研究が進んでいて、昼食後の午後なぜ眠くなるのかについても、色々分かってきています。

昼食後の午後、眠くなる理由~正常な場合~

一つ目が睡眠のサイクルです。

人の睡眠のサイクルは一日の中で半日周期で回っており、一日の中で一番強い眠気のピークというのが夜中の午前2時くらいで、もう一つのピークが午後2時くらいつまり、13時から15時くらいにある、ということが分かってきています。

夜更かししたり徹夜したりしたとき、夜中の2時とか3時くらいに眠くてどうしようもない時間帯があって、それを過ぎると急に眠くなくなる、ということがあると思います。

不思議ですが、人の体は睡眠の周期があって、その時間帯になると眠くなるようになっているんですね。

午後の時間帯も夜ほどではないですが、同じように眠気を感じるようになっているんです。

自然の摂理というやつですね。

これは、お昼を食べるかどうかは関係なく、一日の食事を少量に分けて一時間ごとに食べる、という実験をしたところ、やはり午後のこの時間帯になると眠くなったという実験結果があるそうです。

二つ目は血糖値の変化です。

食事をとると血糖値が上がるのですが、これを抑えるためにインシュリンが膵臓から分泌されます。

よくご飯をゆっくり食べなさいと言われることがあると思いますが、早食いをすると血糖値が急激に上がるためそれを抑えるインシュリンも多く分泌されてしまいます。

これにより一時的に血糖値が下がりすぎてしまい、脳が体を休める方向に判断をすることで眠くなるのです。

三つめは疲れや睡眠不足です。

これは説明するまでもなく、疲れがたまっていたり、睡眠不足だったりすることで元々眠くなりやすい時間帯に強い眠気を感じるようになるのです。

この3つの理由が主に昼食後の午後の時間帯に眠くなる大きな理由と考えられています。

いずれも、健康な普通の人だれにでも当てはまる原因です。

ただ、体の異常による眠気というのもあり、これについては注意が必要です。

では、注意を要するケースというのはどういうものでしょうか?

昼食後の午後、眠くなる理由~病気の可能性がある場合~

上記の通り、昼食後の午後眠気を感じるのは正常なことではありますが、あまりに強い眠気の場合は何らかの異常が体に起きている可能性もあり注意が必要です。

一つ目が「糖尿病の初期症状」です。

糖尿病は、血液中の血糖値を抑えるためのインシュリンが十分に分泌されないことで血糖値が高いままになっていまう病気です。

食事をしたあと、高血糖の状態が続くと、血液中の糖分が尿に排出されてしまい今度はエネルギー不測の状態に陥り、急激な眠さを感じるのです。

食事後に急激に耐えがたい眠気に襲われるというのは典型的な糖尿病のサインなので、あまりに眠気が強すぎるようであれば一度クリニックで診察してもらうことをおすすめします。

二つ目は「夜の睡眠に何らかの障害がある」

最近、ナルコレプシー、とか、睡眠時無呼吸症候群など、夜の睡眠に障害を持っている人がかなり多くいることが分かってきています。

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昼間に、昼食後に限らず強い眠気を感じたりする場合は、夜の眠りに問題があるケースが多いのです。

やはり糖尿病と同じですが、昼間に強い眠気を感じることが多いようであれば一度クリニックへ行って診察してもらうことをお勧めします。

昼食後の眠気の対応等

上記の通り正常な人でも昼食後の時間帯、というより、昼食を食べるかどうかどうかはあまり関係ないので正確に言うと、午後13時から15時くらいの間というのは人の睡眠のサイクルの中で眠くなる時間帯ということが言えそうです。
それに加えて、食後の血糖値の上下、日ごろの疲れや睡眠不足などが重なって強い眠気を感じることがあったりする、というのが実態のようです。

では、どういった対策が有効なのでしょうか?

やはり、一番有効な対策というのは

昼寝

これですね。

ほんの10分とか寝るだけ、もしくは昼寝が難しければ数分間目をつぶるだけでも効果があり、これだけで午後の仕事の効率は何十%も上がるという研究結果もあるそうです。

(ただし長く眠りすぎると逆効果なので長くても20~30分くらいの仮眠にとどめることが重要です。)

本当は昼寝をするのが一番なのです。

ヨーロッパでは、シエスタ、と言って昼寝をする習慣がある国もありますが、あれは理にかなったことなんですね。

また、米国の企業では早くから昼寝の効用に気付いて推奨している大手企業も多くあり、短い仮眠を意味する「パワーナップ」という言葉もあるほどです。

カッコいい呼び方ですよね。昼寝を前向きにとらえている証拠だと思います。

でも、日本では、昼寝ってまだまだ少しネガティブなとらえられ方、「怠けてる」とか「前の日遊びすぎ」「だらしがない」とか「どこか体が悪いのでは?」みたいな印象が持たれていることが多いのではないでしょうか。

実際、私が若いころ、昼寝をしている中年の社員がいると

「老化現象が始まったおっさんが、飯食うと眠くなって休憩所でこっくりやってるな、、、」みたいなあんまりよくないイメージでとらえられていました。

今でも多くの職場で自分の机で昼寝するなんて、ちょっとためらわれる雰囲気なのではないかと思います。

ただし、少しずつ風潮が変わりつつあり、ベンチャー企業や先進的なことに取り組む企業では昼寝を推奨するところが出てき始めています。

昼寝用の枕(机に突っ伏して寝るための、ドーナッツ型のまくらなど)が販売されるようになっていたり、お昼寝グッズも増えてきつつあるようです。

周りの目を気にせず、こういうアイテムを利用して自分の机でちょっと仮眠する、というのを試してはどうでしょうか。

また、大抵の企業で何らかの休憩室や休憩スペースみたいなものがあったりすると思いますので、こういうところを活用してみるのもよいと思います。

またはトイレの個室でも良いのではないかと思います。

実際私は、眠くて仕事がはかどらないときはトイレの個室で数分間、目を閉じて休むということをやることがあります。

営業職などで外に出ていることが多い方は、昼寝をする場所を見つけるのは比較的やりやすいかも知れませんね。

昼食後、喫茶店、公園や駅のベンチ、など自分なりに少し座って目をつぶることが出来る場所をいくつか見つけておいて、短い時間昼寝をする習慣をつけてみたらよいと思います。

これは意識の問題であり、昼食後、少し仮眠をとる、ということを意識的に行って習慣づけるかどうかということだと思います。

もう一つの、眠気対策というのは

昼食をゆっくり食べる、または、昼食のご飯の量を減らす、又は腹八分目に抑える、などです。

これは、食事をゆっくりとると、血糖値の上昇をできるだけゆっくりになるため、その後のインシュリンの分泌も緩やかなものになり、その結果、血糖値の乱高下がおこりにくくなるのです。

昼寝が難しいのであれば、まずは、食事の仕方から見直すのも有効かと思います。

まとめ

いかがでしょうか。どんな人でも午後の時間帯は眠気を感じるものです。

これは逆に言えば、午後の時間帯を眠気対策をきちんと行って仕事に取り組めば人と差をつけるチャンスである、ということが言えると思います。

会社で仕事をする時間というのは、昼の休憩時間の1時間を除いて、どこの会社でも大体7時間か7時間半しかありません(残業を除く)。

午前中が3時間、昼食後の午後が4時間~4時間半です。

よく考えるとこれしか働いてないんですね。

そう考えると、昼食後の2時間くらいの時間が、どれだけ貴重な時間か分かると思います。

午後の時間帯を有効に効率よく仕事に取り組めるかどうか、というのは仕事の質・量に非常に大きな影響を及ぼすのです。

長い目で見ると、この13時から15時の時間を眠気を抑えて効率よく仕事ができるかどうかは、後々大きな差になって現れてきますので、是非若いうちから午後の眠気対策には真剣に取り組んでいただいたほうが良いと思います。

以上ありがとうございました。

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