花祭り・灌仏会とは?何故お釈迦様に甘茶をかけるの?時期は?


4月になると、お花見の季節。皆さんお花見にはいかれると思いますが、「花祭り」という行事はご存知でしょうか?

「花祭り」というのは、「灌仏会」(かんぶつえ)と呼ばれる、仏教上の行事であり、一般のお花見とは別の行事なのです。

日本人になじみの深い宗教である仏教の大事な法会の一つなんです。今回は、花祭り・灌仏会についてみてみたいと思います。

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花祭り・灌仏会とは?

世界3大宗教の一つに数えられる仏教。

その開祖である、お釈迦様の誕生を祝うのが、花祭り(灌仏会:かんぶつえ)です。

お釈迦様は、旧暦の4月8日に生まれたと伝えられており、お釈迦様の誕生祭として、「灌仏会」と呼ばれる法会で日本の寺院でも行われるのです。
(旧暦にちなみ、月遅れの5月8日に行う寺院もあるようです)

この行事が日本で最初に行われたのは、仏教伝来から半世紀遅れた推古104年(西暦606年)と言われています。

灌仏会は、「花祭り」の愛称でも親しまれています。

それは、灌仏会の式典が、菜の花やれんげなどの色とりどりの草花に囲まれた花見堂を作って、お釈迦様の誕生仏を祭るからなんです。

「花見堂」というのは、お釈迦様の母が出産したとされるルンビニーの花園を再現したものです。

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また誕生仏は、お釈迦様が誕生した直後の自らの右手を天に向かってあげ、左手をおろして地を指しながら「天上天下唯我独尊」と語った、というさまを表しているのです。

花祭り・灌仏会 なぜお釈迦様に甘茶をかけるの?

この、花祭りが行われる日、寺院へ訪れた参拝者たちは、用意されたひしゃくで「甘茶」を誕生仏へかけてお祝いをします。

この甘茶をかける風習は、お釈迦様が誕生した際、天から舞い降りてきた龍が産湯のためにと、香湯をかけた、という伝説に基づくものです。

もともと灌仏会では香湯が用いられていたのが、江戸時代に入ったころから、庶民にも広がり、甘茶が用いられるようになりました。

また、ふるまわれる甘茶を家に持ち帰り家族で飲むと、丈夫になる、目につけると目が良くなると言われています。

また、この甘茶に墨を混ぜ、「千はやぶる卯月八日は吉日よ 神さけ虫を成敗ぞする」と書いてその紙を戸口や柱などに逆さに貼っておくと、虫よけのまじないになる、と言われています。

花祭り・灌仏会の時期はいつなの?

花祭りは、4月の8日に行われます。ただ、旧暦にちなんで、5月の8日に行うところもあるようです。

まとめ

花祭りは、仏教の行事の一つです。

お近くのお寺でも行われているはずでので、この春、一度行かれてみてはいかがでしょうか。

以上ご参考になれば幸いです。

ありがとうございました。

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