住宅ローンを借りるとき、毎月の返済額の試算はどうされていますか?
金額をちょっと変えて、返済回数をちょっと変えて、金利をちょっと変えて、、、、など色々試しに計算してみたくなりますよね?
金融機関のホームページなどに返済額のシミュレーションページなどあったりしますので、普通はそういったものを使われると思います。
でも、あれだと自由な設定とかができなかったりして、もう少し自分で修正して自由に計算できたらいいのにと思いませんか?
実はエクセルを使えば簡単に住宅ローンの返済額の計算ができてしまうんです。
今回は、エクセルを使って住宅ローンの返済額を計算する方法と利息の金額を計算する方法をご紹介します。
住宅ローンの月々の返済額の計算方法
普段の仕事や生活でエクセルを使うことはありますか?
エクセルには便利な関数が沢山あるのですが、その中でPMT関数というのがありまして、これを使うと住宅ローンの元利均等返済額の計算が簡単にできてしまうんです。
住宅ローンの返済額をエクセルで
では、実際にPMT関数を使って住宅ローンの返済額を計算する方法をご紹介します。
<必要事項>
まず、計算するには前提となる必要事項があります。
と言っても全く難しいことはなく、
①借入金額
②金利
③返済回数(返済期間)
このみっつがあれば、月々の返済額を計算することができます。
では、試しに、
①10,000,000円
②1%
③420回(35年)
で計算してみます。
計算式は、=-PMT(1%÷12、420回、10,000,000円)(←エクセル上の各項目を入力しているセルを指定)となります。
PMT関数を導入すると、ボックスが出てきますので、上記のように、金利は毎月払いなので1%を12回で割る式を入れる、返済回数は35年で毎月払いなので420回を入れる、現在価値という欄に借入額の10,000,000を入れる、という感じです。また、PMT関数は計算結果がマイナスの値になるので、式の最初に”-”を入れて整数にします。
↓こちらをご参照ください
住宅ローンの返済額の利息も計算
では、金利が1%という前提で10,000,000円を借りると毎月の返済額が28,229円と計算できました。
では、毎月28,229円を35年間払うと一体金利はいくら払ったことになるの???
という計算です。
これは、35年間金利がずっと1%という前提であれば非常に簡単です。
28,229円×420回‐10,000,000円=1,859,180円
意味は毎月28,229円を420回払う、という場合の支払総額は、28,229円×420回=11,856,180円
当初借りた金額が10,000,000円なんだから、支払総額と当初借りた10,000,000円の差額が支払った金利、ということになるのです。
このように住宅ローンにおいて、10,000,000円を1%で35年間払いで借りると、180万円も金利を支払うことになるんです。
まとめ
いかがでしょうか?
今回のエクセルでの計算は、35年間、金利が固定、という前提での簡易的な計算方法です。
もし全期間固定金利型の住宅ローンをご利用の場合には、これと同じ計算をすれば大丈夫です。
実際は借入額が10,000,000ということはなく、3千万円とか4千万円とか言うことになるのだと思いますので、当初借入金額のところを変更していただければと思います。
他の項目も変更して色々試していただければと思います。
もし、変動金利の住宅ローンを借りたい、という場合には途中で金利を変化させる計算式を導入しないと計算できません。
これについてはキャッシュフローを作らないと計算できないため、やや複雑になってきます。
今回が初級編だとすると、応用編になりますので、次回、またご説明させていただければと思います。
以上ありがとうございました。
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こちらはエクセルの中~上級編、金利を変えながら計算する方法についてご説明しています。
⇒住宅ローン変動金利型の返済額の計算。金利を変えてエクセルで計算