オリゴ糖はお菓子や料理に砂糖の代わりに使うことができるのでしょうか?
オリゴ糖って甘いのに砂糖と違って太りにくい、とか、整腸作用があるとか言いますよね。これは、オリゴ糖が食べても胃で分解されにくいため、吸収されずに大腸まで届き大腸にいる善玉菌の餌になるという性質があるからです。
吸収されにくいため、血糖値も上昇しにくく、太りにくいというわけです。
この記事ではオリゴ糖をお菓子や料理に使うことができるのか、使う場合にはどんな点に注意すればよいのかなどを解説したいと思います。
オリゴ糖はお菓子や料理に代用できる?砂糖の代わりに使えるか解説します
なぜオリゴ糖のお菓子を見かけないのか
砂糖のように甘くておいしいのに、太らない、整腸作用もある。しかも果糖ブドウ糖液糖や人工甘味料のように変な健康被害の恐れもない、天然の甘味料。
そんな素晴らしい性質を持った健康素材のオリゴ糖なら、砂糖の代わりにオリゴ糖を使えばカロリーを心配しなくて良くなるはずですよね!私も最初はそう思いまして、家にある砂糖を全部オリゴ糖に置き換えようかと思ったくらいでした。
ところが。
あまりオリゴ糖を砂糖の代わりに料理に使ったり、市販のお菓子で砂糖の代わりにオリゴ糖が使われてる物は見かけることは少ないのはなぜなのでしょう?
これは、価格の問題かなと思います。
砂糖は1キロパックで大体300円くらい、の値段でしょうか。人工甘味料とかは市販ではあまりみられないですが、砂糖と比べても相当安い価格のはずです。
これに比べると、オリゴ糖は比較的安いフラクトオリゴ糖の500グラムパックが1000円以上という値段なので、砂糖の約5~6倍の値段です。よくドラッグストアで見かけるオリゴのおかげはもっと高くて、6グラムスティック×15本入りで約6~700円なので、実に砂糖の20倍くらいの値段です。
↓オリゴのおかげ。優しい甘さで美味しいんですが、高いんですよね~。
お金を気にしないセレブな方であれば、オリゴ糖はめちゃくちゃおススメな甘味料と思います^^。
ただ、一般的には砂糖をオリゴ糖に置き換えると値段が高すぎるので市販のお菓子には使えないし、家庭での料理にもちょっと使いにくい、ということになるのかなと思います。
オリゴ糖は砂糖の代わりにお菓子や料理に使えないの?
では、オリゴ糖そのものは砂糖の代わりに料理やお菓子に使えるのでしょうか?
答えは、レシピで砂糖を使用する料理に、市販のほとんどのオリゴ糖は砂糖の代わりに使えます。
オリゴ糖は熱にも強いので、調理の際に熱を加えたくらいではオリゴ糖の特徴の整腸作用が失われることはありません。
しかし、オリゴ糖といっても実は数十種類あって、それぞれ甘さや性質も違ったりします。特に甘さについては、ほぼすべてのオリゴ糖が砂糖よりは甘さが弱いので、値段が高い上に沢山必要になる、というわけで使い方にはコツや注意が必要ということになります。
オリゴ糖の種類や甘さや味の違いは?
オリゴ糖というのは糖が特殊な結びつき方でくっついたもので種類は数十種類あると言われていますが、その中で私が試した一般的なもので説明します。
・ガラクトオリゴ糖
・ビートオリゴ糖
・フラクトオリゴ糖、
この辺が比較的一般的なオリゴ糖でネットなどで探すといろんな会社から販売されています。
それと、ドラッグストアやスーパーでよく見る
・オリゴのおかげ
この4種類が私が試したことがあるオリゴ糖です。
オリゴのおかげは粉末タイプの他にボトルに入ってる液体タイプのものがあります。
ガラクトオリゴ糖は牛乳などの母乳に含まれるオリゴ糖で、ちょっと牛乳の風味がしてお菓子作りに向いてるオリゴ糖かなと思います。ヨーグルトにかけて食べると非常に美味しいです。
ビートオリゴ糖はビートに含まれているオリゴ糖で、甘さ的にはかなりさっぱりした甘さです。これはコーヒーとかに入れると美味しいと思います。
フラクトオリゴ糖はサトウキビとか玉ねぎなどの野菜類に含まれるオリゴ糖で、味的には砂糖に一番近いのでは、と思います。
そして、
オリゴのおかげ、これはフラクトオリゴ糖とガラクトオリゴ糖を足して2で割ったような風味というか甘みで味的には非常に良いのですが、値段が一番高い(断トツですね)のがちょっと難ありという感じでしょうか。
料理に使う時の注意点
どのオリゴ糖も砂糖と比べると甘さ的には3~4割くらいの甘さ、と言われており(実感としてもそのくらいです)、砂糖を大量に使うお菓子や料理にはちょっと向かないかもしれませんね。ただしこれは金銭面を気にしなければクリアする問題ということかと思います。
個人的には、価格と甘さや美味しさを考えると、お菓子や料理に一番むいているのはフラクトオリゴ糖なのではないかなと思います。
ただし、甘みは個人の好みもあるので、砂糖の代わりにオリゴ糖を使う場合は味見をしてどのくらいの甘さなのかを確認しながら使うことがおススメです。
そして、一点だけオリゴ糖を料理やお菓子作りに使う時の注意点があり、それは長時間煮込む料理にはつかわないこと。特に、酸(お酢とか柑橘系の果物とか)と一緒に煮込むような使い方はしないこと。
です。
これは、長い時間煮込むと(特に酸と一緒に)、オリゴ糖が分解してしまい単なる糖になってしまう恐れがあるためです。折角オリゴ糖を使ってるのに仕上がりが単なる砂糖と同じ党になっていたら意味がないですよね。
煮込み料理の時には最後の仕上げに加える、という使い方をするよう気を付けましょう。
短時間加熱するだけなら問題ありません。
まとめ
腸活にも有効なオリゴ糖、是非料理やお菓子作りにも活用したいところですね!
オリゴ糖がもっと普及してみんなが使うようになれば、もっと値段も安くなるはずですので、是非多くの方に使ってもらいたいと思っています!
以上ご参考になれば幸いです。
ありがとうございました。