スマホとかの充電用モバイルバッテリーって今や必需品ですよね。
今回はバッテリーの容量について考えてみました。
モバイルバッテリーの容量ってどのくらいなの?
モバイルバッテリーとかスマホなどのパッケージに書いてある、電池の容量を表す表示としては、「XXXXmAh」と書かれているのがほとんどだと思います。
最近では大容量のモバイルバッテリーだと、10,000mAhとか言うのも結構売ってますよね。
一方でスマホのバッテリー容量はiPhone8クラスの大きさのものだと、2,000mAh前後、少し大画面のものが3,000mAh前後、というのが多いようです。
なので、モバイルバッテリーを選ぶとき、例えば10,000mAhの容量なら普通のスマホなら2~3回は充電できるかな?、とか考えたりしながら選ぶと思います。
タブレットのバッテリーなら6,000mAh~10,000mAh前後、というところでしょうか。
このように、スマホやタブレットのバッテリーを考えるとき、電池の容量は「mAh」で表示されていることがほとんどです。
ところが、家庭用の蓄電池とか車のバッテリーなどになってくると、これが「Wh」という単位になりますよね?
この、「mAh」と「Wh」の違いは何なのでしょうか?
ただ、単に単位の大きさが違う(キロとメガみたいに)だけなのかしら?と、ちょっと不思議になりました。
でも、なんか子供のころ学校で習ったような気もするんですよね~、ほとんど覚えてないけど^^;
改めて素人ながら電気の単位などについて、少し調べてみることにしました。
モバイルバッテリーの容量 mahとWの関係と計算方法は?
まず、電気の「量」などを表す概念には、「電流」A(アンペア)、「電圧」V(ボルト)、「消費電力」W(ワット)の3つがあるというのを理解しましょう。
A(アンペア)×V(ボルト)=W(ワット)という計算式で計算されます。
電気だと目に見えないのでわかりにくいので、水道用のホースに例えるとわかりやすいのかな~、と思います。
アンペアはホースの太さ、ボルトはホースを流す水の勢い、するとワットというのは一定時間(1時間)に流れる水の量、ということになります。
ホースが細くても、勢いよく水を流すと、結果的に水の量は多くなります。
逆にホースが太ければ、水の勢いを弱くしても同じ量の水を流すことができますね^^
おお、、、これならわかりやすいですね^^
通常、日本の場合、家庭用の電源(コンセントから使える電気)は100ボルトで統一されているそうです。
また、電気を東京電力とかに申し込むときにアンペア数を選ぶと思いますが、ざっくり言うとこれで家庭で使うときに使える消費電力が決まってきます。
例えば、60アンペアの電力コースを選ぶと、60アンペア×100Vなので、6000W。
家電の中で消費電力が表示されているものと言えば、電子レンジとかドライヤーが分かりやすいですよね。ワット数が大きい=消費電力が大きくてパワーがある、というイメージで分かりやすいと思います。
電子レンジで、例えば600Wの消費電力というのは、上記の計算でいうところの6000Wと同じ概念になります。
消費電力600Wの家電というのは、一時間使うと600Wの電力を使う、という意味になってくるのです。
ですので、60アンペア(=6000W)の電力の契約をすると、600Wの家電を10個同時に使うことができる電力、ということになってくるのです。(実際にはロスがあるのでもっと少ないです)。
そして、W(ワット)に時間をかけたものが「消費電力量」whで、実際に使った電力量を表す概念になります。
60アンペアの契約をしたとき、常にフルで電気を使うわけではなく、使った分だけ電気量の請求をされるわけですが、このとき使った電気の量を表す概念が「消費電力量」で、「Wh」で表示されます。
W(ワット)×h(時間)で計算されます。
電気の請求書をよく見てみると、金額のほかにこの「Wh」の数字が書いてあると思います。
というわけで、これらを整理すると
<電気の容量に関する計算式>
A(アンペア):電流
V(ボルト):電圧
W(ワット):消費電力
Wh(ワットアワー):消費電力量
ということになり。
A×V=W
W×時間(h)=Wh
になります。
モバイルバッテリーの容量について
そして、ここで気づくのが
ん?
モバイルバッテリーの場合によく使われてる表示の「mAh」というのはなんなの?
ということです。
ここが私も最初良くわからなかった点なんですよね~・・・
で、調べてみたところ、、、、
スマホなどの小物家電(というんでしょうか?)の場合には、電圧が3.7Vのリチウムイオン電池が使われることが多いため、電圧の概念を除いて、A×時間(h)で計算される、「Ah」アンペアアワーで表示するのが一般的なんだそうです。
(なんでなのかはよくわかりませんが・・・^^;)
上記のゴムホースで考えると、水の勢いを考慮しないでゴムの太さだけを考える、ということイメージになりますね。
さらに、モバイル機器の場合は数値が小さくなるので、千分の一の単位の「mA」(ミリアンペア)が使われます。
つまり、本当の意味での電池の容量は、表示されている「mAh」の数字に電圧である「V」をかける必要があります。
すると、消費電力量を表す「wh」の数字になる、というわけです。
ただ、電圧もバッテリーの仕様とかをよく見ると書いてありまして、大抵の場合「3.7V」と書いてあると思います。
で、よく見ると、「mAh」の数字の横とかに、「V」の値と、「Wh」の数字も併記してあることが多いようです。
ということで、「mAh」と「wh」の関係は
「mAh」×「V」=「Wh」
ということになるんですね!
モバイルバッテリーの容量について ダイソーの1000円モバイルバッテリーとパナソニックのモバイルバッテリーで確認してみた
というわけで。
手元にあった、モバイルバッテリーをよく見てみました。
まずは、最近買ったダイソーのモバイルバッテリー。1000円で10,000mAhというお得商品です。
これが一個あると一日外出していてもスマホのバッテリーを心配しなくて済むというかなり優れもの。薄くて持ち歩きしやすくて気に入ってます^^
で、裏面をよく見てみると、、、
「Capacity」10,000mAhと書いてある、2つ下に「37wh/3.7V」と書いてありますね。
これは、10,000mAh×3.7V =37Whということを意味しています^^
お次は、大分前から使っているパナソニックのモバイルバッテリー。これも結構優れモノです。
↓裏面を見ると、5800mAh、3.7V、21.5Whと書いてありますね。
これは、5800mAh×3.7V=21.5Wh ということを意味してるんです。
ダイソーのモバイルバッテリーは、消費電力量が37Wh、パナソニックのモバイルバッテリーは21.5Whということになるんですね!
モバイルバッテリーの容量 注意点は?
というわけで。
「mAh」と「Wh」の数字の意味は、電圧を考慮した数字なのかどうか、の違いということが判りました。
ということは、電圧が同じであれば、どちらの数字を使ってもほぼ同じ意味、ということになりますよね。
スマホ側が3.7V、モバイルバッテリー側も3.7Vのリチウムイオン電池、ということなのであれば、電池容量を比較するとき、「mAh」を使っても支障はない、ということになります。
ここで、注意が必要なのは、スマホに関しては世の中の大半の機器が3.7V のバッテリーが使われているのですが、タブレットなど大きなモバイル機器の場合3.7Vではなくもっと大きな電圧のバッテリーが使われてることがある、という点です。
上記の計算式からすると、電圧が大きくなると、同じ「mAh」でも、消費電力量は大きくなりますので、モバイルバッテリーに表示されている「mAh」の数字だけで判断すると、フル充電することができないことがあったりします。
まとめ
ですので、充電したい機器の電池容量を考えるときには、できれば「mAh」の数字だけではなく、電圧「V」の数字を確認して、「mAh」×「V」を計算してみて「wh」の値を確認してみることが大事なのかなと思います。
以上ご参考になれば幸いです。
ありがとうございました。
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