頑固な便秘には食物繊維や下剤は逆効果のことがあるのをご存知ですか?
日本人は西洋人と違って教科書に載ってるようなきれいな四角形の配置をした腸の人は少なく、腸がいびつに歪んでいたり、中には腸の一部がねじれていたりする人も多いそうです。
腸がねじれている場合、食物繊維の多い食べ物を食べると、逆に繊維が腸に引っかかって便秘を悪化させることもあるのです。
また、下剤は常用すると効かなくなり、大腸がんの原因につながる恐れもあるんです。
頑固な便秘には腸の動きを活性化させる食べ物が有効です。
塩ヨーグルトは頑固な便秘解消に効果?
便秘というと何日も便が出ない状態、というイメージが多いと思いますが、毎日きちんと便が出る人も少量の固い便しか出ないのであれば慢性的な便秘の一種と考えた方が良いでしょう。
腸というのは、蠕動運動(ぜんどううんどう)という、一部がくびれながら出口に向かって動いていく動きによって、食事によってとりこまれた内容物を押し出しています。
この動きが停滞するとスムーズに便が出なくなり便秘につながります。
この蠕動運動は偏った食生活、運動不足、などによって弱くなることがあります。
また、加齢による腸の筋肉の衰えや弾力性の低下は一番大きな影響があります。
加齢による衰えは、手足の筋肉だけではなくて、内臓にも影響が出るんですね。
若いころと比べると、内臓はその弾力性と筋力が徐々に衰えていき、20代のピークと比べると、60代のころの腸の弾力性は3割程度になってしまう、とも言われています。
蠕動運動が弱くなると、便をスムーズに外に出していくことが出来なくなり、便が腸の中に長くとどまった状態になってしまうので腸内にガスが溜まったり、排便がスムーズに行かなくなるのです。
便がお中にたまった状態でいると、腸内の内壁から水分がどんどん吸収されてしまいさらに便が出にくくなる、という悪循環になってしまいます。
では、その分、水分を沢山摂ればよいのか、というとそういうことはありません。
水分は大半が腸で吸収されてしまうからです。
きちんとした蠕動運動が起こらないと、便は腸の中にとどまり続けてしまい、ますます固くなる一方なのです。
では、どうしたら蠕動運動を活発にすることが出来るのでしょうか?
塩ヨーグルトの乳酸菌が腸内フローラを改善
ヨーグルトの乳酸菌は昔から腸内環境を改善する効果があると言われていますが、これは乳酸菌が作り出す、乳酸や酢酸が腸を刺激して蠕動運動を活発にする働きがあるからなのです。
つまり乳酸や酢酸をしっかりとると、腸が活発に動くようになり、便秘を解消してくれる、というわけなのですが、乳酸菌の働きをより活発にするのが塩である成分ナトリウムなのです。
では、ヨーグルトに塩を大量に加えるとより良いのか、というとそういうわけではなく、塩分濃度が血液の塩分濃度に近い濃度0.8~0.9%くらいのとき、もっとも乳酸菌が活発に活動するのだそうです。
便秘解消には腸内フローラの改善が効果
ヨーグルトに塩を振りかけて食べる塩ヨーグルトは、このように腸内環境の改善に大きな効果がある、と言われていますが、さらにその効果を高める取り方としては、
プレーンヨーグルト100グラムに、水100㏄、これに塩を1グラム程度溶かした、塩ヨーグルトジュースです。
この比率で作ったジュースというのは、血液の濃度より少し薄めくらいの塩分濃度であり、よりヨーグルトの乳酸菌の効果を高めると言われています。
因みに私、便秘ではないのですが、ここ最近塩ヨーグルトジュースを試してみています。
朝一回食事の前に塩ヨーグルトジュースを飲んでみていまして、その効果のほどについてはまた別途記載させていただきたいと思います^^!
まとめ
便秘というのは、食べ物の残りかすが体に残った状態であり、長くその状態が続くと体の中で腐敗し、毒素が発生したりするため大変体に悪い状態です。
肌のトラブルや、アレルギー、ガン、認知症などの重大な病気につながるリスクが高いと言われています。
是非、健康な生活をいつまでも長く送れるよう、早いうちから腸のメンテナンスには取り組んで行きましょう。
腸が健康になると、いつまでも若々しく元気でいられるはずですよ!
塩ヨーグルトを取り入れてみる、というのも腸内環境を整えるための一つの方法として試してみてはいかがでしょうか。
特に便秘にお悩みの方は、普通のプレーンヨーグルトを買うだけで、特に費用もかかりませんので試してみる価値ありだと思います!
以上ご参考になれば幸いです。
ありがとうございました。