私がソバとかパスタとか好きなので、うちではよく麺類を作るんですが、麺類ってちょっと目を離したすきに吹きこぼれてコンロの周りがベショベショになりませんか?
先日100均のシルクに行った時に、吹きこぼれ防止グッズの「ふしぎ君」というのが売っていて使ってみたら驚くほど効果がありました。
100均シルクの「ふしぎくん」の使い勝手は?
このふしぎくん、鍋で食材を茹でるときに鍋底に入れておくだけで吹きこぼれがしにくくなる、というもの。
ホンマかいな~?
ホントなら、ホントにふしぎくんだな、、と思いながら面白いので買ってみました。
100均シルクの「ふしぎくん」を使うと吹きこぼれしない
↓袋から出すとこんな形をしています。
↓底側の面に溝が付いていて鍋の底と少し隙間ができるような構造になってます。これがポイントなのかな?とか思いながら。。。
↓実際に使ってみました。
↓セールで購入したパスタ。これうまいです^^
↓茹でてみます。
↓蓋をします。これ、普通なら確実にすぐ吹きこぼれます。
↓ところが、、、そのまま強火で煮立てても吹きこぼれません。
↓かなりの間持ちこたえました^^!
このあと、そのまま強火でゆでていたら吹きこぼれそうになったので火を弱めましたが、明らかに通常の時と比べると吹きこぼれしにくいです^^!
100均シルクの「ふしぎくん」を使うと何故吹きこぼれしないの?
しかし、なんでこんなプレートを入れるだけで吹きこぼれしなくなるのか、ちょっと不思議だったので何故吹きこぼれしなくなるのか、調べてみました^^!
なぜ吹きこぼれは起こるのか?
まず、何故吹きこぼれがおこるのか、、です。
単なるお湯を沸かした時には、起こらない現象ですよね。
これは、麺類などの成分であるデンプンなどにより水に粘性が出るため発生する泡が原因です。
麺類だけでなくどんな食材を茹でても大抵水よりは粘性があるため、吹きこぼれが発生するんです。
沸騰すると、火で熱せられている鍋底中心部でお湯が気化して気体に変わるため、比重が急激に軽くなり水面へ浮かんできます。
そのため、お湯が沸騰するときは、鍋底の中心から上部に向かって流れが発生し、表面に達すると鍋のふちへ向かって流れ、鍋のふちから底へ向かって流れる、というお湯の流れ「対流」が発生します。
この、鍋底から表面へ向かって発生する流れのところで泡が発生します。
ただ、単なるお湯の場合は、粘りがないため、表面に浮かんだ泡はすぐ消えてしまいます。
ところが、麺類などの食材を茹でている状態の場合は、泡が消える前に次々に下から泡が発生して、鍋のふちへ寄せていくため、それが重なり急激に泡の層が積み重なって吹きこぼれてしまう、というわけなんです。
ふしぎくんがなぜ吹きこぼれないか
ふしぎくんを鍋の底に入れると、鍋底から表面へ向かって発生する急激なお湯の流れが変わります。
沸騰するとき発生する、鍋底の中心部から表面へ向かっての流れができにくくなり、鍋の底では鍋のふち側から上部へ向かっての流れになります。そして、表面では外側から中心部へ向かっての流れに変わるため泡が発生しにくくなる、というものなんです。
ほかの吹きこぼれ防止方法
というわけで、吹きこぼれの原理と防止方法が分かると、ふしぎくんじゃなくても、実は吹きこぼれ防止ができるのが分かります。
よく言われるのが、「スプーン」を鍋底に入れておくと、吹きこぼれしにくくなる。というものです。これは原理としては、「ふしぎくん」と同じで、鍋の中のお湯の流れを変えることで吹きこぼれをしにくくする、というものです。
あと、もう一つ面白いのは、「油をお湯に少し入れる」というもの。
これは、油がデンプンと混ざったときに起こる乳化作用により、泡ができにくくする、というものです。
ただ、面白いですが鍋を洗うのが面倒になるかもしれませんね^^。
他にも、菜箸を鍋の上に置く、とか、差し水をする、などもあります。
まとめ
この100均シルクで買った「ふしぎくん」確かに吹きこぼれがしにくくなる、優れものでした!
試してないですが、この形、スプーンよりも吹きこぼれしにくいはずです。
麺類を良く作るご家庭ではおすすめの一品ですよ!
以上ご参考になれば幸いです。
ありがとうございました。