蚊取り線香はコバエに効果ある?蚊以外に効く?効果がある虫は?

暖かくなるとどこからともなく出てくるコバエ。

特に夏場はちょっと気を許すと家の中を大量に飛び回ってしまうこともあり、ホントにうっとおしいですよね。

ところで、夏になると蚊の対策に使う蚊取り線香。

あれって、コバエとかにも効果はないのかな

と思いまして、蚊取り線香の効果や使うときの注意点なども併せて調べてみました。

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蚊取り線香はコバエにも効果があるの?

蚊取り線香に使われている除虫菊とは?

結論から言いますと、蚊取り線香は、蚊だけじゃなく、コバエにも効きます

更に言うと、蚊やコバエに限らず、虫全般に効果があるのです。

蚊取り線香に使われている成分は、除虫菊という植物から抽出された、「ピレトリン」という物質が元になっています。

蚊取り線香というと、キンチョウが有名ですよね。

「キンチョウの夏、日本の夏」のCMでお馴染みのあのキンチョウ。日本人で知らない人はいないくらい有名な会社だ思います。

キンチョウという会社の創業時の名前はなんと、「大日本除虫菊」という会社名だったんです。

除虫菊というのは、元々ヨーロッパが原産の植物で日本には観賞用植物として入ってきたものでした。

この除虫菊に殺虫効果があるのを知って、栽培を拡大したのがキンチョウの創始者である上山英一郎氏。明治時代の話です。

この除虫菊の粉を使って、渦巻き型の蚊取り線香を開発し、これが爆発的に売れたことで、キンチョウという会社を立ち上げたんです(当時は大日本除虫菊)。

除虫菊の花の胚珠の部分には「ピレトリン」という物質が含まれており、これを乾かしたものには殺虫効果があることがヨーロッパでは古くから知られていて殺虫剤の原料として使われてきました。

日本での最初の実験に使われたのは、ハエとかノミ、とかだそうで、これらの虫の殺虫効果がある、ということから本格的な栽培がおこなわれるようになったそうです。

蚊取り線香はコバエにも効果があるの?コバエ対策

というわけで、もちろん、蚊取り線香はコバエにも効果は抜群です。

私も試しにコバエがいるところで蚊取り線香を使ってみましたが、あっという間にコバエがいなくなりました。

ただし!

コバエ退治は、家の外から入ってくる蚊の退治と違い、飛んでる成虫をやっつけるだけでは、十分な対策とは言えません。

生ごみとか、観賞用の水槽とか、観賞用の植木、台所の水回り、とか、家の中のそこかしこで繁殖してしまうので、蚊取り線香で飛んでるコバエをやっつけるのと同時に、根本的な対策である、「家の中を清潔にする」ということが欠かせません。

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コバエは、卵から成虫になるまで10日間くらい、と言われており、しかも成虫になると大量の卵を産み付けていくのであっという間に大量のコバエが発生!ということになってしまうのです。

コバエ対策は、蚊取り線香も有効ですが、まずは家の中を清潔に保って繁殖させない、ということが一番大事なことなんです。

蚊取り線香は蚊以外にも効くの?

ところで、この蚊取り線香の殺虫効果の元になっている、「ピレトリン」ですが、色々な研究によりこのピレトリンの成分を元にした、「ピレスロイド」という成分が今は使われています。作り方は化学的に合成して作られる方法が取られていることから、除虫菊から抽出する、という作り方は今はほとんどされていないそうです。

で、この「ピレスロイド」、実はゴキブリ用の殺虫剤とかにも使われている成分なんです。

↓例えば、「コンバット」とか「ゴキファイター」みたいな、置き薬タイプのゴキちゃん撃退用の薬なんかも、殺虫成分としては「ピレスロイド」が使われています。

(ただし、この「ピレスロイド」、ゴキブリに特に効果があるものなど色々種類があるようです)

この「ピレトリン」や「ピレスロイド」という成分は、人や哺乳類などの生き物にはほとんど害がないのですが、虫全般や、魚なんかにも殺虫効果を発揮します。

ゴキブリの場合は、大きいし動きが速いので、蚊取り線香の煙だけでは殺虫するところまでは中々難しいかもしれませんが、忌避効果はある、と言われています。

蚊取り線香が効果がある虫は?

また、蚊取り線香は、虫全般に効果があるため、使用するとき、家の中で昆虫飼育をしているときは注意が必要です。

特に、お子さんがいるご家庭では、夏場はカブトムシとかクワガタ、鈴虫とかを飼育している、という場合が多かったりすると思います。

こういう虫にも蚊取り線香は効果を発揮してしまうので十分注意をして使用することがおススメです。

蚊をやっつけるつもりだったのが、カブトムシまでやっつけてしまった、、、なんて笑えませんよね(;^ω^)

また、ピレトリンやピレスロイドは、魚にも効果を発揮してしまいます。

そこまで強い効果が発揮されるわけではありませんが、空気中に散った煙が水に溶け込むことで、観賞用のお魚にも影響が出ることがあるので、水槽のある部屋で蚊取り線香を使うときは、水槽を部屋から一時的に避難させる、などよく注意して使用することが望ましいと言えるでしょう。

まとめ

私くらいの世代ですと(40代^^)、蚊取り線香、そして、蚊取り線香の箱のニワトリさんの絵は、ホントになじみがある、夏の風物詩の一つでした。

最近は色々な殺虫剤とか出てきて、蚊取り線香を使うことが少なくなっていましたが、今回、改めて調べてみて、蚊だけじゃなくてコバエにも効果がある、というのが確認できたので、また今年は蚊取り線香を使ってみようかと思うところです^^!

以上ご参考になれば幸いです。

ありがとうございました。

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