アマゾンや楽天その他、ネットで物やサービスを購入するときや、旅行に行ったりしたときクレジットカードがあると便利ですよね。
ただ、クレジットカードは学生や主婦など収入がない方の場合は審査で通らないケースが多いのが現状です。
クレジットカードの審査に通らなかったという方でも、クレジットカードに代わるデビットカードなら作れるのをご存知でしょうか?
デビットカードはクレジットカードの代わりとしてここ1~2年で急速に普及してきているサービスですが、収入の有無など関係なく作れるのです。
今回は、未成年の方でもデビットカードを発行できるのか、や、審査があるのかどうか、などを見てみたいと思います。
デビットカードの作り方 未成年でも作れるの?
デビットカードの種類
まず、デビットカードがどういうカードなのか、簡単におさらいしておきます。
デビットカードは、大きく分けて2種類あり、一つはJデビットという銀行のキャッシュカードをそのままデビットカードとして使うサービスがあります。
ただ、こちらは加盟店が少なく、また、ネットの支払いではほとんどの場合で使うことが出来ません。
もう一つは、VISAとかJCBのようなクレジットカードと同じ仕組みのデビットカードで、今回は特にこちらを中心に見てみたいと思います。
VISAとJCBのデビットカード
日本ではVISAが早くからサービスを開始していましたが(2006年ころからスルガ銀行と楽天銀行では取り扱いがあったようです)、当時はクレジットカードの方がポイント優遇などの面で優れていたこともあってそれほど普及していませんでした。
ところが最近になってかなりの銀行が取り扱いを開始しており、2018年8月現在ではメガバンクと大手の地銀、ネット銀行のほとんどがVISAもしくはJCBのデビットカードを提供しています。
デビットカードとはどんなものなの?
デビットカードは銀行のキャッシュカードと一体になっていて、お金の入出金するときに使う方向と逆の方向にカードを使うような形になっています。
キャッシュカードの表面(銀行によっては口座番号が裏面に記載されているところもあります)に、通常の銀行の普通預金口座番号のほかに、クレジットカードと同じような16ケタの番号と有効期限が記載されていて、「VISAデビット」や「JCBデビット」などの文言が記載されています。
クレジットカードの場合、カードを作る際に支払いの口座を指定するのですが、デビットカードの場合はデビットカードを発行した銀行の口座が引き落とし口座になります。
使い方はクレジットカードと同じで、お店などで使う場合はカードを提示して、暗証番号やサインをして支払いをします。
ネットなどで使う場合には、クレジットカード番号を入力する欄に、上記の16ケタの番号を記入し、有効期限を入力して使う(つまりクレジットカードと同じ使い方です)形になります。
で、デビットカードを使うと即時に口座から引き落としになります。
使用すると即、支払確認のメールが飛んできて今支払った内容を確認することができるのです。
この口座からの引き落とし完了をもって、支払いが終了となります。
口座にお金が入ってなくて引き落としが出来なければ支払いは完了しません。
そのため、銀行口座に入っているお金以上の支払いをすることが出来ない仕組みのカードになっています。
デビットカードの作り方 未成年でも作れるの?
このようにデビットカードは、銀行口座に入っているお金の範囲でしか支払いができないカードのため、クレジットカードとは異なり年齢制限も少し緩いものになっています。
一般的な基準としては、
銀行で普通預金口座を作れる人であればデビットカードも作れる、と考えて大丈夫です。(ただし、下記のとおり中学生の場合を除く)
銀行口座の開設については、最近、不正に作られた口座を犯罪などに悪用されるケースが多発したこともあって結構厳しくなっていますが、普通の人が個人として自分用に使う場合にはほとんどのケースで問題なく開設することが出来ると考えて良いと思います。
そして、未成年でも口座開設できる銀行は結構多くありまして、年齢制限なく口座開設ができる銀行と、15歳~18歳で年齢制限を設けている銀行とに分かれます。
(また、多くの場合親の同意が必要となっています)
銀行口座の開設と、デビットカードの発行に関する年齢制限をざっと大手行に関してまとめてみました。
多くの銀行のデビットカードで、未成年でもデビットカードを発行できるのが分かると思います。
口座開設に関する年齢制限について | |||
銀行名 | 年齢制限 | 親権者の同意の有無 | デビットカードの発行の年齢制限 |
ソニー銀行 | なし | 15歳未満は親権者の同意が必要 | 15歳以上 |
楽天銀行 | なし | 20歳未満は親権者の同意が必要 | 16歳以上 |
セブン銀行 | なし | 15歳未満は親権者の同意が必要 | 16歳以上 |
イオン銀行 | なし | 15歳未満は親権者の同意が必要 | 18歳以上 |
ゆうちょ銀行 | なし | 親権者の同意は不要、親権者が代理で登録可能 | Jデビットのみ |
りそな銀行 | なし | 15歳未満は親権者の同意が必要 | 18歳以上 |
三菱UFJ銀行 | なし | 15歳未満は親権者の同意が必要 | 15歳以上 |
三井住友銀行 | なし | 15歳未満は親権者の同意が必要 | 15歳以上 |
住信SBIネット銀行 | 満15歳以上 | 18歳未満は親権者の同意が必要 | 15歳以上 |
ジャパンネット銀行 | 満15歳以上 | 親権者の同意は不要(15歳以上) | 15歳以上 |
デビットカードの作り方は、銀行口座を開設するときにデビットカード付きにするかどうか選択するだけで、デビットカード機能付きのキャッシュカードが発行されます。
デビットカードの作り方 中学生でも作れるの?
上記の表のとおり、銀行の口座は親の同意があれば中学生でも開設することが出来る銀行もあるのですが、デビットカードについては最低でも15歳以上という年齢制限が設けられています。
また15歳以上、としている銀行でもはっきり中学生を除く、と書いてあるところもあるので、中学生は発行できないと考えたほうが良いかと思います。
あなたがもし中学生なのであれば、高校生になるのを待ちましょう!^^
デビットカードの作り方 審査はあるの?
上述の通り、デビットカードというのは自分の口座に入っているお金の範囲でしか使うことが出来ないカードのため審査がないのがほとんどです。
ただ、一部の銀行では、デビットカードの支払いをするときに口座のお金が残高不足で決済できない、ということを防ぐために立て替えサービスをやっているところがあります。
そういうサービスがある場合には審査があると考えて方がよいです。
ただ、このサービスがあるとクレジットカードと同じになっちゃうんですがね、、、
まとめ
このようにデビットカードは、未成年の方でも発行できるケースが多くあります。
ただ、ご自分の銀行口座に入っているお金の範囲でしか使えないカードではありますが、お金をおろして使うよりは気軽に使えてしまうため、せっかくためたお金を安易に使ってしまうことにつながる可能性もあると考えられます。
旅行などでどうしても必要なケースもあると思いますので、デビットカードを発行する場合には、親や家族にご相談してから手続きをするようにしましょう。
デビットカードは使いこなせれば、クレジットカードの便利さを安心して使うことが出来る大変優れたカードだと思います。
是非、お金の管理に気をつけながら使ってみていただきたいと思います。
以上ありがとうございました。