キッチンでよく使うものにストックバッグやフリーザーバッグがあると思います。
100均でも色々売ってますが、100均とかの安いバッグだと、正直、安い分品質も悪いんじゃないか、とか思ったりしてしまいますよね。
うちでもよく使うため、私もちょっと気になったのでいくつか買って品質などを比べてみました。
100均ダイソーのストックバッグ・フリーザーバッグ
ジップロックとは?
ところで、このようなチャック付きのビニール製の保存用バッグを買うとき、「ジップロックを買おう」とか言ったりしてませんか?
実は「ジップロック」というのは、こういったチャック付きのビニール製の保存バッグ全般の名前ではなくて、特定の商品の名前なのです。
100均とかスーパーとかドラッグストアとかに行くと、大きさ、種類、いろいろなものが売ってますが「ジップロック」というのは、アメリカの会社(ダウケミカル社)が開発した商品を差しており、日本では旭化成ホームプロダクツという会社が販売権を取得して販売しています。
保存用バッグの元祖である「ジップロック」の印象があまりに強いため、「ジップロック」は一般的な保存用のバッグというイメージがありますが、旭化成ホームプロダクツが販売しているものだけが「ジップロック」であり、そのほかのものは、「フリーザーバッグ」とか、「ストックバッグ」ということになります。
ジップロックはダウ・ケミカル社によりアメリカで1960年代に開発・販売されました。
もともとはキッチンで湯煎など料理の時に使う調理器具として開発された商品なんですが、その後の市場調査により保存用の方がニーズがあることがわかり、食品保存用バッグとして開発しなおされて、急速に普及していったのだそうです。
さすがマーケティングの国アメリカ!という感じですよね!
因みに、アメリカではサンドイッチ用によく使われるそうで、サンドイッチバッグ、とかいうのもあるそうです。
そして、「ジップロック」は日本には1980年代から販売され始め、今では「ジップロック」とほとんど同じような保存用バッグが安く手に入るようにまで普及してますよね。
ただ、特許とかの関係がどうなってるのかはわかりませんが、少なくとも「ジップロック」の名前は、上に述べた旭化成の商品にしか使われていません。
お店に行ったとき棚にある商品をよーく見てみると、ジップロック(Ziploc)と書いてある商品は旭化成の商品しかないのが分かると思います。
100均ダイソーのストックバッグ・フリーザーバッグ
というわけで・・・100均の商品をそろえてみます^^!
100均のキッチンコーナーに行くとめちゃくちゃ沢山商品が並んでますよね。
↓ホント種類が沢山ありすぎて迷うくらいです。
普段買うときは、枚数が多いお徳用のストックバッグにするか、枚数が少ないけど丈夫そうなフリーザーバッグにするか、、くらいしか考えてませんでしたが、今回はあるやつ全種類揃えて、少し細かいところまで比べてみようと思います!
100均・ダイソーストックバッグ、フリーザーバッグの品質は?ジップロックと徹底比較
というわけで!
ダイソーをはじめいくつか100均を見て回り、ストックバッグ・フリーザーバッグと、「ジップロック」を買って来ました。見かけた限りでは一応全種類揃えたかな~、と思います(サイズは全部Ⅼサイズです)。
因みに、ジップロックは高いので、フリーザーバッグのみにしました^^;
↓この6種類が新しく買ってきたやつで、、(上の4つが「ダイソー」の商品です)
↓あと、家にあったこちらのフリーザーバッグ(これはスーパーで一箱100円だったやつ)、計7種類。
しかし、こうやって比較するとやはり「ジップロック」は断トツに高いですね^^;
他の商品の3分の1くらいの枚数しか入ってません・・・
因みに、こういう保存バッグですが、大きく分類すると、
【冷蔵用:ストックバッグ】:枚数が多い(20枚前後)、少し薄い、チャックがシングルタイプ
【冷凍用:フリーザーバッグ】:枚数が少な目(10枚前後)、少し分厚い、チャックがWタイプとシングルタイプの2種類
みたいな感じなのかな~、と思いました。。。
と思ったら!
後日、ダイソーでフリーザーバッグでチャックがシングルタイプで沢山入ってるお徳用を発見しました^^!
↓こちらになります。16枚入りとお徳用。他のと何が違うんでしょうかね~。
というわけで、上記合計8種類を比較してみます^^!
100均・ダイソーのストックバッグ
では、まずは枚数が沢山入ってる廉価版の「ストックバッグ」から見てみます。
↓赤の箱の18枚入りの「ストックバッグ」です。
↓材料は、「ポリエチレン」。大きさは270ミリ×280ミリ。厚さが「0.045m」。耐冷温度は、マイナス20℃とのことです。普通に使うなら冷凍庫でも大丈夫な気がしますね・・・。でも一応冷蔵庫用です。製造国は中国です。
↓(・_・D フムフム。改めて注意点とかを見ます。オーブンとか火のそばは避けるようにと書いてあります。
↓「食品を小分け」「加工食品の保存」「優れた密封性」をうたってます。サンドイッチの写真も載ってますね^^
↓使い方が図示されてます。因みに、この赤い箱のストックバッグが一番説明が丁寧でした^^
↓実際にモノを見てみます。
↓大きな日付を書く欄がついてます。書きやすそうですね~。
↓チャックの部分はシングルファスナーです。今まで使ってきた感じでは、シングルファスナーでもきちんと閉めればかなりの密封性で、水が漏れたりすることもほとんどないと思います。
↓開閉時に、指が滑らないよう、チャック部分には線状の凹凸がついてます。これはどのバッグも同じような構造になってます。
↓これがあるので滑りにくくなってます。改めてみてみると細かい工夫ですよね~^^!
フリーザバッグより厚さが薄いですが、サンドイッチとかおにぎりとかをちょっと入れて保存しておく、みたいな使い方をする分には十分の強度と言えると思います。
↓では、次はこちら。
同じくストックバッグで、こちらは20枚入り。18枚入りと何が違うんだっけ?と思いながら・・・
↓大きさは、280ミリ×270ミリ、厚さは0.045ミリ。赤い箱のストックバッグと全く同じですね。
↓材料はポリエチレン製です。こちらは製造国はベトナム。耐熱温度は70℃とちょっと低めですね・・・
↓で、実際にモノを見てみると、、、
おお!これには日付欄がないんですね!これが枚数が赤い箱のより多い理由のようです。
↓チャックの部分は全く同じみたいです。色違いですが。
↓滑り止めもちゃんとついてて使いやすいです。
↓並べて比べてみたら、日付欄の有無が違うだけで、全く同じ仕様なのではないかと思います。製造工場は違う国ですけど・・・
というわけで、ストックバッグ2種類は、物自体はほぼ同じものみたいでした。
この薄いタイプのストックバッグは、チャック部分があまり固く締まりすぎると、あけるときに引っ張るタブの部分がちぎれることがあるので注意が必要です。
特に冷蔵庫とか冷凍庫などで冷やして使うと、ポリエチレンが固くなって割れやすくなるみたいで、ときどき引っ張る部分が、割れてちぎれてしまうことがあります。なので使い方の注意点としては開け閉めの時に丁寧に扱うことでしょうか。
100均・ダイソーのフリーザーバッグ
では、次にジップロック以外のフリーザーバッグ(5種類)を見ていきたいと思います。
100均フリーザーバッグ その1 13枚入りのシングルチャックタイプ
↓まずは、こちらの13枚入りフリーザーバッグ。シングルチャック式です。(マチの部分がないタイプ)。
↓素材は、上のストックバッグと同じく、ポリエチレンです。サイズは、280ミリ×270ミリで、厚さは0.07ミリ。大きさはストックバッグと同じで、厚さは約倍近い、ということになりますね。
↓(・_・D フムフム。一応その他注意点を見ておきます。ストックバッグと同じですね。
↓取り出してみてみると、大きな日付欄がついてます。ふむ、日付を書くなら使いやすそうです。
↓チャックの部分は、ストックバッグより分厚い分ちょっと頑丈にできてます。開けるとき指が滑らないよう持つところにギザギザがついてるのも同じです。
100均フリーザーバッグ その2 スライダー式シングルチャック12枚入り
↓そして、次はこちらのファスナー部分にスライダーがついてるタイプ。12枚入りと、最初のフリーザーバッグより1枚少ないです。開け閉めがスムーズ、といううたい文句ですが、、、
↓サイズは、大きさが280ミリ×270ミリ、厚さが0.07ミリと、最初のフリーザーバッグと同じです。
↓一枚出してみるとこんな感じです。日付欄がありません。
↓チャックの部分は、このスライダーがついてるのだけはちょっと違う構造になってます。スライダーがあるので、指でつまむタブの部分がありません。
↓スライダーでの開け閉めはかなりスムーズで使いやすいです。
このスライダー式のバッグ、最初は結構使いやすいし、スライダーで便利だな~と思ったんですが、何度か使ってるとスライダーと袋が接触してる部分がすり減るからなのか、すぐにガバガバになってしまってスライダーが取れてしまう、ということが起こります。
というわけで、このスライダー式、アイディアとしては悪くないものの、ちょっとイマイチという印象です^^;
100均フリーザーバッグ その3 11枚入りのWチャック式マチ付き
では、次。
次はWチャック式で、マチ付きのタイプです。これは11枚入りと枚数少な目です。
↓大きさは、270ミリ×240ミリと他のと比べると小さいですが、マチ部分として40ミリあるので合わせると同じくらいの容量かなと思います。厚さは0.07ミリと他のフリーザーバッグと同じ。材料はポリエチレンです。
↓出すとこんな感じ。日付欄がついてるタイプです。
↓このマチの部分があるので、使いやすいんですよね~。
↓ちょっとわかりにくいですが、こんな感じで立てやすい作りで中身を入れた時にも立てやすい構造です。
↓チャックは、このWチャックになってると、かなりの防水性で水をたっぷり入れても漏れることはまずありません。
↓このWチャックタイプ、今回初めて気づいたのですがよく見ると凹凸が上と下の部分で逆サイドについてるんです。こうすることでより強度が高まるんだとか。うーむ、こういう日用品もよくみていくと細かい工夫がいろいろとされてて、ちょっと感動です~^^;
↓滑り止めもしっかりしてます。
個人的には、このWチャックでマチ付きのタイプのものが一番使いやすいと思ってます。
その分ちょっとだけ値段が高めですが。(でもジップロックよりは全然安いですけど^^)
スーパーのフリーザーバッグ その4 Wチャック式10枚入り
次はこちら。これは近くのスーパーで買った、一箱100円のフリーザーバッグです。
10枚入りで、Wチャック式のです。これは丁度、今、家で使ってるやつになります。(もう空箱ですが・・・)
↓材料は、同じくポリエチレン。サイズは280×270ミリ。厚さ0.06ミリ。ちょっとだけ薄いんですね。改めてよく見てみたら気づきました^^;まあでも、0.07ミリと0.06ミリだと違いは殆ど分かりませんけど・・・こちらは耐熱温度は100℃になってます。
↓未使用のものがもうなくなってしまっていたので、、、このフリーザーバッグは、こんな感じで白菜の塩漬けを作るのに使ったりしてます。日付欄もかなり大きくて日付とかのメモを書きやすいです。
↓Wチャック式のフリーザーバッグは、ホントに密封性と耐久性に優れてて、水漏れとかしたことは一度もなく、漬物作ったりするのに活躍しています。逆さまにしてもこの通りです。
100均・ダイソーのフリーザーバッグ その5 16枚入りシングルチャック式
では、次はこちら。
↓シングルチャック式で16枚入りとフリーザーバッグの中では一番沢山入ってます。
↓サイズは他のと同じく、270ミリ×280ミリで、厚さは0.07ミリです。
↓ほお、、、こちらは日付欄がないタイプなんですね。。。だから枚数が多いのか~^^
↓シングルチャックですが、かなりしっかりしてますね。
というわけで、フリーザーバッグの方が種類が色々ある印象です。(よく探せばストックバッグももっと種類が沢山あるのかもしれませんが)
フリーザーバッグは、整理すると、
大きさ、厚さ:ほぼみな同じ。
チャック:シングルタイプとWチャックタイプがある。スライダーつきは1種類のみ。
日付欄:あるのとないのがある。
という感じで、安いタイプのは、シングルチャック、日付なし、マチなし。
という組み合わせなのが分かりました。
100均・ダイソーの「ジップロック」のフリーザーバッグ
では、最後にジップロックのフリーザーバッグです。
ジップロックは、さすが元祖、ということなのか、とにかく高いですよね。100円で4枚入りなので、ほかのと比べると3~4倍の値段になります。
↓素材は、他のと同じポリエチレン。大きさは微妙に異なり、273ミリ×268ミリ。厚さは若干薄い0.06ミリです。「表示者」(販売者ということでしょうかね?)が旭化成ホームプロダクツ社になっています。因みに耐熱温度は100℃。
↓一番の特徴は、パチパチ締まるウルトラWジッパー、とつまみやすいタブのところにあります。
↓使い方は他のと同じ・・・
↓一枚出してみました。ほお、「Ziploc」のロゴが光りますね~。日付欄もちゃんとついてます。
↓ジップロックは、確かにチャックが他の100均のと比べてかなりしっかりしてて、パチパチ締まって気持ちいい感じ。また、結構固い感じですね。
↓そして、このタブの部分。ちょっと広くなってて、つかみやすくなっています。
ネットなどで調べてみると、この保存用バッグって発売以来、いろいろ使いやすくするための開発が行われて日進月歩で改良が加えられて来たのだそうです。特にこのチャックの部分には絶え間ない研究開発が行われてるんだとか。
開け閉めしやすくしかも閉めたら密閉性を求められる、という相反する条件を満たすために改良がくわえられてるんですね~。
そういや、昔より丈夫になった気がするし、チャックの開け閉めもスムーズになった気がします。
100均のストックバッグ・フリーザーバッグ おすすめと注意点は?
これだけ色々あると、迷ってしまうところですが、私のおススメは、Wチャック式のフリーザーバッグです。
日付欄はあってもなくても、(なければ直接袋に書いちゃうか、テープとかつければよいので)構わないかな、、、と思います。
あとは枚数が沢山入ってるのがやっぱりお得でいい、ということかなと思います。
というわけで!
総合的に考えると、こちらが一番のおススメ!11枚入りのWチャック式のフリーザーバッグです。これなら、漬物作ったりするときにも使えるし、冷凍保存用にも使えるし、マチ付きで使いやすいです。
あとは、枚数が沢山入ってるストックバッグは、お弁当とかサンドイッチ、お菓子、など冷蔵しない保存用には便利かなと思います。(上に書いた通り、冷蔵や冷凍保存すると、耐久性がイマイチのことがあるので注意が必要です)。
というわけで、使う場面で使い分けるのがよい!という結論になりました(当たり前の結論でした^^;)・・・。
食品保存バッグの注意点は?
今回、改めて調べてみたり、いくつも比べてみてわかったのは、こういった保存用バッグはストックバッグも、フリーザーバッグも、材料に同じポリエチレンが使われている、ということです。
ポリエチレンは、防水性や耐油性が高いためバケツやタンクなどの製品に使われる素材で、値段が安価で、食品ラップなんかにもよく使われています。(100均の激安ラップは素材がポリエチレンです)。
防水性が求められる食品保存用のバッグには最適の素材ということなのでしょう。
この材質の難点は若干熱に弱いというところにあります。概ね、耐熱温度が100℃くらいと他のビニール素材と比べると低めです。
ですので、冷凍・冷蔵保存した食品をそのまま電子レンジで温める、というのはあんまりしない方がよいのかな~、と改めて思いました。
念のため、袋からお皿に出すなどして温めるようにする、というのがおススメかもしれません。
まとめ
今回、保存用バッグを比較してみて、違いなどがよくわかりました。
今後は、場面場面で使い分けるようにしていきたいと思います^^!
以上ご参考になれば幸いです。
ありがとうございました。
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