実は、東京都内には庭園や寺社が多くて四季折々の自然が楽しめるというのはご存知でしょうか?
今回、100周年記念をやっている旧古河庭園へ行ってみたのでご紹介させていただきます。
ここは、春と秋のバラと、秋の紅葉が実に見事な庭園で、東京都の名勝に指定されている庭園です。
和洋折衷の素晴らしい庭園で、秋にはバラや紅葉が大変美しく大勢の観光客が来られる庭園です。
今回、行ったのは8月下旬だったためまだバラや紅葉の時期ではありませんでしたが、秋になったらバラや紅葉の時期にもう一度行ってみようと思います。
旧古河庭園のアクセスや開園時間など。
旧古河庭園のアクセスと開園時間など
開園年月日:昭和31年4月30日
住所 :東京都北区西ヶ原1-27-39
TEL:03-3910-0394
開園時間:9:00-17:00
入園料:大人150円
アクセス:JR京浜東北線の上中里駅から徒歩5分くらいのところにあります。
開園時間についてはイベント開催時などには閉園時間が延長されるようです。
バラのライトアップのイベントなども随時行われるようなので、行く前に事前確認をした方が良いと思います。
↓上中里駅。なかなか渋い駅です。
上中里駅からの道
駅を降りて本郷通に向かって伸びている少し上りの道を歩いていくのですが、この道には両側に百日紅(さるすべり)が植えてあり、今の時期(8月下旬)丁度花が満開で見頃でした。
この道自体が秋になると紅葉で素晴らしい景色になるそうです。秋が楽しみです。
因みにこの道は、「蝉坂」というそうです。
↓
また、この道の途中に平塚神社という大きな神社があるのですが、こちらにはかなり大きなイチョウの木が相当な数植えてあります。こちらも秋になるとかなり紅葉が凄いのではないかと思います。
秋になると、旧古河庭園へ行くまでの間にも紅葉が楽しるそうです。
↓平塚神社
↓境内にはイチョウの大木が多く茂っています。
↓平塚神社の階段からの眺め
旧古河庭園とはどんな庭園なの?
この庭園の敷地はもとは明治の元勲陸奥宗光の別宅でした。
その後、古川家が譲り受け、三代目の党首の古河虎之助が大正3年ころに元々の敷地を本宅用地とし、新たに隣接地を買収し庭園としたのが始まりです。
時を経て国へ所有が移り、地元の要望などを取り入れて東京都が整備したのち、昭和31年4月から公開されました。
この庭園の特徴は、武蔵野台地の南斜面という地形を生かし、高台にゴシック様式の洋館を廃し、その周りと全面の斜面は明るい洋風庭園都市連続する低地には池泉を中心とした和風庭園を造りこれらを一体としたところにあります。
設計にあたっては、鹿鳴館やニコライ聖堂などを手掛けた英国人ジョサイア・コンドルが洋館並びに洋風庭園を受け持ちました。
また日本庭園の部分は、京都の平安神宮や無鄰菴を作庭したことで知られる交との著名な庭師、植治こと小川治兵衛の手によるもので地形を生かした日本の伝統的な庭園を見事に作り上げています。
この小川治兵衛という方は京都の有名な庭師だったそうなのですが、東京では設計にかかわった庭園は少なく、そういう意味でも旧古河庭園は貴重な存在なのだそうです。
また、この庭園は大正期の原型をとどめる貴重なもので、昭和58年8月に東京都文化財として指定されて今日に至っています。
近代の庭園の中でも極めて良好に保存され、和洋の見事な調和を実現している秀逸な庭園として、平成18年1月26日に国の名勝に指定されました。
↓蝉坂を上ると本郷通りにでます。本郷通りを少し行くと古河庭園です。
↓今年は100周年記念だそうです。
中へ入ると、広い入口の奥に洋館があり、その奥にはヨーロッパの雰囲気漂う洋風の花壇があります。そのため、入った最初の印象は洋風庭園なのかと思うのですが、奥へ入っていくと違う日本庭園が現れるのです。
↓入ったすぐのところ
↓なかなか素敵な洋館です。。。因みにこちらは、管理は別の団体が行っているらしく、この日は中に入れませんでした。。。
次に行くときは是非中も見てみたいと思います(因みに有料です。入場料は800円)
↓洋館の手前が芝生になっており、大変美しく整備されています。この日は日差しが強くて緑が映えました。この芝生の脇にもばらの花壇があります。
↓洋館の裏側にバラとツツジの花壇があります。昔旅行で行ったヨーロッパの宮殿みたいな感じがしました。このツツジの花壇までが洋風の設計になっているそうです。
↓洋館を裏から見たところ
このバラとツツジの花壇を下りたところからが、和風の日本庭園の風景になっており、このコントラストが大変見事でした。
急に違う世界に来たような感じがして不思議な雰囲気を味合えます。
↓ちなみに、日本庭園に入るすぐのところに灰皿が、、、^^スモーカーとしてはうれしいですが、間もなく撤去だそうです涙。。。
↓植えてある木のかなりの部分がモミジなんです。8月の中旬に少し寒いくらいの涼しい日があったからでしょうか、心なしか少し色づいている木もありました。
↓こちらのモミジは少し赤色がつきかけていました。
↓こちらの石垣は、崩れ石積みという京都の伝統工法だそうです。崩れそうで、崩れない見事な石積みで、小川治兵衛の力作とのことで、うーむ日本のわびさびを感じる技術ですね。
↓こちらの石垣です。
↓茶室
↓展望台
↓こちらも見事だったのですが、庭園の中に滝を作っているのです。名付けて「大滝」こちらも小川治兵衛の力作です。
↓売店。店員のお姉さんが気さくできれいな人でした^^。見頃の時期とか色々教えてくれました。
行ったのが8月下旬の大変暑い日だったこともあり、また、この時期まだバラも紅葉も始まっておらず、全般的に閑散としていましたが、非常に美しい庭園で、空いていて大変良かったです。
旧古河庭園のバラの見頃は?
バラは、洋館の奥にある花壇があり、こちらがバラの花壇になっています。また、バラの花壇の奥はツツジが植えてあり、春はツツジとバラが、秋にはバラが見事に咲くようです。
園全体が非常に丁寧に整備されており、綺麗な状態になっています。
バラの見ごろは、春が5月中旬から6月下旬、秋が10月下旬~11月下旬です。
旧古河庭園の紅葉の時期は?
旧古河庭園は、モミジ、ハゼノキなど赤系の木が中心で、日本庭園の心字池周辺に主に植樹されています。日本庭園が紅葉に染まる様子は見事だそうで、秋再度訪れるのが今から楽しみです。
紅葉の見ごろの時期は11月上旬から12月上旬までです。
まとめ
上中里の駅はほとんど降りたことがない駅で、今まで素通りしていましたが、こんなに素晴らしい庭園があるとはしりませんでした。
大正初期の姿をそのまま残している大変貴重な存在とのこと。
日本人なら是非一度見ておいた方がよいと思いました。
上中里の駅も静かな雰囲気で緑が多く綺麗で、かなりお気に入りの場所になりました。
難しく考えず、デートコースなどにもよいと思います。ただ、食事とかのスポットがちとないのかもしれないですね。。次回、少しリサーチしたいと思います。
また、旧古河庭園の近くには、王子の飛鳥山公園や、駒込の六義園、少し離れますが、小石川植物園など色々な庭園、公園があるため今後もっと探索していきたいと思います。
以上少しでもご参考になれば幸いです。
ありがとうございました。