菊芋という野菜をご存知でしょうか?
菊芋に含まれる成分が、血糖値を下げるインシュリンというホルモンに似た働きがある、ということが分かり注目を浴びている野菜です。
私も買って色々試しに調理してみたところ、野菜スープに入れたら美味しいことが分かりました。
今回は、菊芋の効能や食べ方、野菜スープの作り方などを見てみたいと思います。
菊芋の効能と食べ方
菊芋とは?
菊芋というのは、キク科の多年草で別名アメリカイモと呼ばれる、北アメリカ原産の外来種です。
日本古来からある菊と関係ありそうな名前ですが、全く別の植物なんだそうです。
日本には1850年ごろの江戸時代に飼料用作物として伝来しました。
花が菊に似ていて、イモができることから、この名前が付けられたそうです。
日本全国で栽培されています。
菊芋は通常のイモ類と異なりデンプンをほとんど含まないため、カロリーが低く、また、主成分であるイヌリンが血糖値を下げる効果があるということが分かってきたことから一躍脚光を浴びている作物です。
菊芋の効能
菊芋には、「イヌリン」という、多糖類が含まれています。
多糖類とは、糖質の最小単位である単糖が多数結合したもののことです。
イヌリンは砂糖やでんぷんなどの糖類の仲間ですが、人間はイヌリンを分解する酵素を体内に持っていないため、イヌリンを含む食材を摂取してもほとんど吸収されずに体外へ排出されます。
そのため、イヌリンは水溶性の食物繊維に分類され、腸内で発酵分解されるとフラクトオリゴ糖になることで知られています。
イヌリンは腸で水分を吸収するとゲル状になり、一緒に摂った糖質の吸収を抑える働きを持っています。
そのため食後の急激な血糖値の上昇を抑えることができ、すい臓のインスリン分泌に負担をかけないことから「天然のインシュリン」とも呼ばれているのです。
また腸内で善玉菌のエサとなるため、腸内環境を整える効果を持ち、ダイエット食品などに多く利用されています。
イヌリンのほか、菊芋に多く含まれている成分には亜鉛がありますが、インスリンには亜鉛が含まれており、亜鉛が不足するとインスリンを作ることができなくなります。
亜鉛はインスリンを作るときだけでなく、体内でインスリンの働きを持続させる効果もあるのです。
また、菊芋は100gあたり35kcalしかなく、ジャガイモの約半分のカロリーしかありません。
低カロリーで腹持ちが良く、満腹感を得られやすいことから、カロリーの摂り過ぎにも効果があると考えられます。
そのほか、食物繊維、ポリフェノール、マンガン、カリウム、ビタミン群なども豊富に含んでおり、健康に役立つ食品なのです。
菊芋の食べ方
菊芋について調べたところ、茹でたり、生で薄くスライスしてサラダにあえたり、漬け物にしたり、炒めたり、あげたり、と色々な食べ方で美味しく食べれる、とのこです。
菊芋の美味しい食べ方は?
最近、血糖値が気になるようになりまして、上記の通り菊芋がいいと聞いて、実際に買ってきたのですが、今までなじみのない食材のため、どうやって食べたら美味しいのか調べながら試しにいろいろ作ってみました。
やっぱりどんなに体に良くても美味しくなければ食べ続けることは難しいですよね。
味的には少しごぼうに似た感じで、もっとあっさりしていて味がないというか、、正直なところ個人的な感想としては生じゃちょっときついかな、、、と思いました。
揚げたり炒めたり、だと油を多く使ってしまうので、ちょっと。。。という気がします。
で、美味しく食べ続けられる方法がなかなか見つからなかったんですが、うちでよく作る野菜スープに入れてドロドロになるまで一緒に煮込んだら、かなり美味しいのが分かりました。クセがないのと、スープがドロッとした感じになり、まろやかになります。
菊芋のポタージュとかも結構いけるんじゃないかと思うので、試してみたいと思います!
菊芋を中華風野菜たっぷりスープに入れてみたら美味しかった!
最後に、うちでいつも作る野菜スープの作り方をご紹介します。
スープというより、おかずになる一品です。水をあまり使わず、野菜たっぷり、調味料もそんなにたくさん入れず、野菜のうまみで作る、食べるスープです^^!
材料
ブロッコリー:1株
キャベツ:4分の1
ネギ:1~2本
ニンジン:1~2本
キノコ類(しめじ、しいたけ、えのき、えりんぎ、などなんでもOK):1~2パック
+菊芋
鶏肉または豚肉
調味料:中華だし、塩、ごま油
ブロッコリーは、多めに入れると美味しいです。茎も筋のある皮の部分を落として入れてしまいます。ブロッコリーはよく煮込むとドロドロになってスープに溶け込み美味しいです。
材料は、お手持ちの鍋に山盛りになるくらいぎゅうぎゅうに詰め込んで、水を少々入れる感じです。水は入れすぎると、吹きこぼれますのでご注意ください。
↓材料です。(肉を撮り忘れました。今回は鶏肉を使いました)
↓こちらは菊芋。
作り方
①野菜を適当な大きさ(鍋に入りやすい大きさ)に切って鍋へ入れていきます。
菊芋は、皮を剥いて細かく切ります。
ニンジンも適度な大きさに。
鍋へどんどん入れます。ブロッコリーは、洗ってそのまま入れちゃいます。
今回は鶏肉にしました。味噌漬けにしてたのがあったのでそれを使いましたが、普通の鶏肉でOK。豚肉でもうまいです。
味付けは中華風鶏がらスープ。
そしてごま油。
水は少々です。多く入れすぎると吹きこぼれますのでご注意ください。煮込むと驚くほど野菜から水分が出てきます。蓋をして、沸騰するまで強火で、灰汁を取ったらあとは弱火で30~40分グツグツ煮込みます。
↓30分経過位。
↓もう少し煮込みました。
↓最後、野菜がお玉で潰せるくらい柔らかくなりますので、少しつぶしながらゆっくりまぜます。特にブロッコリーと菊芋はよくつぶした方が美味しくなります。菊芋がほとんど崩れてトロトロになるくらいまで煮込んだら出来上がりです。
出来上がり。
味付けは、少し足りなければ塩で調整してください。肉を少し多めに入れれば、これだけでおかずになるスープです。
このスープ、鍋いっぱいに作って冷蔵庫に保存しておくと、電子レンジで温めてすぐ食べることが出来てめちゃ便利ですよ!ちょっと冷蔵庫内で場所をとりますが^^!
菊芋を入れたら、我が家では大変好評です。もともと美味しかった野菜スープが、菊芋を入れる様にしたらさらにとろみが増して美味しくなりました!
まとめ
体に良いと言われる菊芋、できるだけ毎日食べるよう、続けていきたいと思います。
以上ご参考になれば幸いです。
ありがとうございました。
こんなにすごい菊芋、一般のスーパーではなかなか売ってないのですが、売ってる場所をいくつか見つけましてその時の記事です。是非ご参照ください。
⇒菊芋はどこで売ってる・どこで買えるの?神奈川の菊芋の販売場所は?