血圧は健康のバロメータであり、血圧を正常に保つことは健康でいられる秘訣の一つです。
私も2~3年前から人間ドックで血圧が高めだと言われるようになりまして、運動したり甘いものを控えたり健康に注意をするようになりました。
スポーツジムとかに行ったときに血圧を測るようにしているんですが、家でもこまめに測れるよう、家庭用の血圧計を購入しようと探しているところです。
で、血圧計を探している中、ふと、そもそも血圧ってなんのことを指しているのか、血圧計ってどんな仕組みで血圧を測ってるんだろう?
とちょっと不思議になり色々調べてみました。
血圧とは簡単にいうとなんなのか?
ヒトのからだの7割くらいは水分と言われています。
体じゅうをめぐる血管の中を通っている血液が循環することで、人は活動してます。
血液は心臓というポンプで圧力をかけられて全身をめぐってるんですが、血圧というのは簡単に言うと、この血液が押し出される圧力のことを言っています。
昔(血圧計がないころ)、どうやったら血圧を測れるのかという実験で、馬の動脈に管を刺してどのくらいの勢いで血がでるのか(残酷ですね~涙)、試したりしたそうです。
血圧計の仕組みと種類
このように血圧というのは、血管の中の血液がどのくらいの圧力で通っているのか、ということなので本来血管に管を通したりしないと測ることができないのです。
でも、そんなこと簡単にはできませんよね。
コロトコフ法の血圧計
で、編み出されたのが、コロトコフ法、という測定方法です。ロシアの軍医コロトコフ氏が編み出した方法だそうです^^
腕などに「カフ(腕帯)」を巻き付けて空気を入れて圧力をかけていくと、血液の流れが一時的に止まるのですが、その圧力を徐々に緩めて行ったときに発生する、血流の音の変化を聞き取ることで血圧を測る方法が発見されたんです。
この血流の音に変化が出るときの、腕にかけている圧力を計測して血圧ということにしたのです。
圧力を緩めていくと、血液が流れ始めたタイミングで特徴のある音が発生するのと、更に圧力を緩めていくとその音が消えていくタイミングがあるのですが、血液が流れ始めて音が発生したきの血圧を最高血圧、といい、その音が消えていくときの血圧を最低血圧といいます。
また、「カフ」にどのくらいの圧力をかけているかを測るのに、比重が重くてかつ液体である、という特徴がある水銀が使われていました。
管に入れられた水銀がどのくらいの高さになるかを計れるような装置を作って血圧計の装置の一部にしたのです。
ただ、この血流の音の変化、というのは、聴診器を使って計らなくてはならないので、測る人や測り方によって誤差が出やすいという難点がありました。
その後、日本の電子機器メーカーが、このコロトコフ音を電子機器(高感度のマイクロフォン)で読み取る装置を作ったことで、簡単に血圧が図れるようになったのです。
オシロメトリック法の血圧計
今では、さらに進んで、コロトコフ音を読み取るのではなく、「カフ」の圧力を緩めた時に発生する脈拍の振動の変化をセンサーで感知することで計測する、オシロメトリック法、という方法が見つけられ、ほとんどの電子血圧計はオシロメトリック法による血圧計になっているそうです。
コロトコフ法は、血流に発生する「音」を聞き取って計測する方法のため、感度の高いマイクロフォンが必要であり雑音とかがあると精度が落ちてしまう、という弱点があったのですが、オシロメトリック法は、その弱点が比較的少なく、より簡単に血圧を測ることが出来るようになりました。
今では、殆どの血圧計はオシロメトリック法による計測方法のようです。
また、コロトコフ法の機器も一部メーカーで出されているようですが(テルモの製品にコロトコフ法のものがありました)、コロトコフ法の機械なのか、オシロメトリック法による機械なのかはあまり気にしなくてよいようです。
ただし、取扱説明書をよく読んで正しい使い方をすることが重要ですのでこの点はご注意ください!
血圧計を選ぶときのポイントとは
このように、血圧計の仕組みを知ると、どんな血圧計が良いのか分かってきますね。
カフがしっかりしたものであること。
⇒しっかりと圧力がかけられるものでないと、正確に血圧が図れないと思われます。また、頻繁に使うものなのでこの部分が丈夫なものであることも重要です。
カフについているセンサーの精度が高いものであること。
⇒センサーの精度が低いと当然きちんと測れません。
手軽に測ることが出来るよう、出し入れ、準備に手間がかからず、使いやすいものであること。
⇒できるだけ毎日測るためにはこれも重要です。
腕で測る形式のものであること
⇒手軽に手首で測る製品も出てきていますが、仕組みから考えると、やはり手首より腕で測る製品のほうが正確な血圧が測れるのではないかと思います。
まとめ
血圧計はいろいろなメーカーが色々な価格帯の製品を出しているので迷ってしまいますが、上記のような構造を考えると、やはりあまり安すぎるのはすぐに壊れたり、正確に測定できなかったりということがあるかもしれません。
そこそこの値段のものを選んで購入してみたいと思います。
以上ご参考になれば幸いです。
ありがとうございました。