水泳には運動量が多いイメージがありますよね。
ダイエットのために取り組まれてる方も多いのではないでしょうか。
実際のところ、水泳に取り組むとどのくらい痩せる効果があるのか、見てみたいと思います。
水泳の痩せる効果は?
私、減量や体力向上などのために水泳ダイエットに取り組み始めて5年くらいがたちます。
始めた当初と比べると最大で15キロ近くの減量に成功し、現状ではマイナス10キロ前後くらいで推移しています。
これだけ話すと、「水泳ってやっぱり効果あるんだね!」と思われるかもしれません。
水泳の消費カロリーはどのくらい?
水泳には一般的に「運動量が多い」というイメージがあると思います。
でも、本当にそうなんでしょうか?
実際、プールに行くとわかりますが、結構上手に泳いでる人でもそんなにスリムな人ばかりではありません^^;
泳いで痩せる!
ということを目的にするなら、まずは、水泳における消費カロリーがどのくらいあるのか、正しく理解しておくことが重要です。
水泳の消費カロリーを過大に見積もっていると、水泳した後つい食べ過ぎたり、、ということにつながってしまいます。
水泳による消費カロリーはどのくらいなの?
では、水泳の消費カロリーってどのくらいなのでしょうか?
運動をした時の消費カロリーの計算は、「METS」という、国立栄養研究所という国の機関が発表している数値を使って計算できます。
計算式は、
消費カロリー(kcal)=METs×運動する時間(時間)×体重(kg)×1.05
です。
このMETSというのは、一覧表になっていて、色々なスポーツが強弱別に記載されていますのでご興味ある方は見てみると面白いと思います。
↓こちらをご参照ください。
このMETSを使って計算すると、
体重70キロくらいの男性が、クロールで、1時間で40往復泳ぐくらいのスピードで泳いだ場合の消費カロリーは、一時間当たり441キロカロリーになります。
また、泳ぐスピードに限らず、概ね10往復(500メートル)泳いだ時の消費量は110キロカロリー前後ということになります。
え?
少なくない?・・・・(;^ω^)
と思われる方も多いのではないでしょうか。
私も初めて聞いたときはそう思いました^^;
休みながら泳ぐにしても、10往復泳ぐのって初心者にとっては結構な距離だと思います。
10往復泳いで消費カロリーが110キロカロリーって、、、、おにぎり半分くらいのカロリー消費にしかならない、ということですね。
因みにですが、私の場合、最近では少しゆっくり目に泳いで泳ぎ続けると、1時間で丁度40往復くらい泳げる感じなので、「1時間で400~500キロカロリー消費するのを目標!」と考えるようにしています。
調子が良ければ、もう少し頑張って、50~60往復くらい泳いでくるようにしています。そうすると、1回の水泳で600キロカロリーくらいの消費になっているのではないかと思っています。
よく、ダイエット目的で水泳を解説してる記事で、水泳の消費カロリーが1時間で1000キロカロリーとか、1500キロカロリーとか言ってるのをみかけることがありますが、ちょっとあり得ない数字なんじゃないかと思っております。
選手を目指してる人が相当ハードに練習した場合、そのくらいいくのかもしれませんが・・・
ダイエット目的にプールで素人がゆっくり目に泳いだ時、10往復(500メートル)泳いだときのカロリー消費量は110キロカロリー前後である、と覚えておきましょう。
泳ぐだけでお腹は凹むの?
というわけで、水泳の消費カロリーの目安が大体わかったところで、泳いでお腹をへこますためにはどうすればよいのか考えてみたいと思います。
一般的に体重を一キロ減らすために必要なカロリー消費量は、7000キロカロリー前後と言われています。
ということは、単純計算で7000キロカロリー消費するためには、約700往復泳がなければならないことになります。
一回で40往復泳いだとして15日間かかる計算になります。
これはかなりの距離になりますよね。。。
というわけで、食事に気を付けずに水泳だけでお腹をへこまそうとすると、相当な距離を泳がなければならない、ということが分かりました。
人が一日のうちに消費カロリーについて
水泳による消費カロリーとは直接関係ないですが、一日のうちに消費されるカロリーというものも理解しておいた方がよいので、ついでに述べておきます。
人は普通に生活しているだけで消費するカロリーというのがあり、これは「基礎代謝」と呼ばれる生き物として生命を維持するために消費するカロリーに、通常の日常生活で消費するカロリーを加えた合計値で表されます。
概ね、40代で体重70キロくらいの男性の一日の消費カロリーは、2500~2600キロカロリーと計算され、このうち基礎代謝の部分は1500キロカロリーくらいを占めています。
水泳などにより追加で消費されるカロリーと比べるといかに大きな数字か、お分かりになると思います。
この基礎代謝と呼ばれる部分は、加齢とともに落ちていくので、年を取ると消費されるカロリーが減る⇒太りやすくなる、ということなのです。
若いうちは、何にもしなくてもエネルギー(脂肪)が燃焼されやすいんですね!
食事制限は不要?
以上は、水泳におけるカロリー消費にだけ目を向けた場合の話です。
ただ、上記のとおり水泳における消費カロリーを改めて確認してみると、やはり本気でダイエットを考えるなら食事にも気を付けないとならないということがお分かりになるのではないかと思います。
ダイエットの基本である、「消費カロリー>摂取カロリーにする」、というのが守られていない限り、いくら運動量の大きな水泳といえどもなかなか効果を上げることはできないということがいえるでしょう。
どんな運動でもそうですが、特に水泳の場合は慣れるまでは泳ぐとかなり疲れます。
そして、かなりお腹も減りますので、ついつい食べてしまいがちに。
しかも、水泳のカロリー消費を過大に思っていると、ちょっとくらい食べ過ぎてもいいか、となってしまいます。
これをやるとダイエット効果は半減、下手をするとマイナス効果にすらなってしまうことも。
水泳における消費カロリーの目安をある程度よく考えながら食事面にも気を付けることが水泳ダイエットの効果を大きくするコツということが言えるのです。
水泳によるダイエット効果を最大限にしたいのであれば、最低でも食事の量を以前と同じくらいに抑える!
ということを目標にするべきです。
以上ご参考になれば幸いです。
ありがとうございました。