キャベツの農薬の落とし方。キャベツの病気や害虫と農薬の種類は?


夏が終わり秋から冬に向けて食べ物が美味しい季節になりますね。

中でも野菜や果物が色々出てきて楽しみな季節です。

野菜の中でも最も食べる機会が多い物の一つにキャベツがあるのではないでしょうか。

我が家では、野菜スープ、カレー、炒め物、コールスロー、麺類、お好み焼き、などどんなメニューにもキャベツを入れて作ります。

それだけ食べる機会が多いので、やっぱり農薬が気になるところです。

今回は、キャベツの農薬の落とし方と、そもそもキャベツにはどんな病気や害虫があってどういう農薬が使われてるのか見てみたいと思います。

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キャベツの農薬の洗い方

キャベツは、栄養があるからか害虫が付きやすい植物で、無農薬で育てるのは難しい野菜と言われています。

最近の農薬は技術が進んで、体への害が少ないと言われていますが、とは言え、種まきから収穫までの3か月くらいの間に使われる農薬の量はかなりのものであり食べるにあたっては注意をした方が良いと思われます。

キャベツに限らず、野菜というのは、自ら水をはじくワックスや産毛などで表面を覆っています。

新鮮な野菜だと水をはじきますよね?

あれは野菜が自分の身を守るために備えている知恵で、ちょっとくらいの水であれば、はじいて自分が濡れてしまわないようになっているんです。

そのため、ちょっと農薬をかけたくらいでははじかれてしまい、十分な効果を得ることができないのです。

そこで、使われているのが展着剤という、水をはじく効果を弱める薬です。

いわゆる乳化剤というやつです。

これを農薬と併用することで、農薬がちゃんと野菜に吸着し、十分な殺虫効果を発揮するようになるのですが、逆に言うと食べるときにちょっと洗ったくらいでは落ちないことを意味しています。

キャベツは、結球と言って、葉っぱが丸く塊になる植物で、畑で栽培すると本葉が10枚くらい生えてきた段階から葉っぱが丸まっていく生育の仕方をします。

そのため外側の葉のほうが古く、中の方は若い葉っぱということになり、外側ほど農薬にさらされている期間が長いということになります。

ですので、キャベツを食べるときには、外側の葉はなるべく食べないようにすることがまず一つ目の農薬対策になります。

お店で売っているキャベツの表面に土とは違う白い粉のようなものが付いていることがありますが、あれは農薬の可能性が高く、外側の葉はできるだけ食べないほうが良いと考えられます。

そしてもう一つの農薬の落とし方は、重曹を使った水洗いです。

食用の洗剤なども売っていますが、価格が高いのと環境面への配慮なども考えると、重曹のほうがおススメできる方法です。

重曹は、ベーキングパウダーなどとして食用にも使われるものであり、体に無害、かつ、水に溶かすと弱アルカリ性になることから、掃除、洗濯から消臭、食品の洗浄など幅広い用途がある万能剤です。

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とくに、先ほど述べた野菜に付着している展着剤をはがす効果が重曹にあると言われており、野菜の洗浄には適しているのです。

キャベツを洗うときには、あまり細かく切らずに大きな葉っぱの状態で、ボールなどに少量の重曹を溶かした水に数分間浸したあと水洗いするのが有効です。

細かく切った状態で水洗いすると、ビタミンCなどの水溶性の栄養が水に流されてしまいますのでやめましょう。

洗いたいのはキャベツの表面なので、大きな葉っぱの状態で洗うので十分です。

あと、いくら洗浄したからと言って、無農薬になるわけではない点はご承知ください。

表面を洗っても、野菜の細胞の中にしみこんでいる農薬もあり、これは表面を洗うだけでは落とすことはできません。

ただ、農薬の使用には厳しい基準があり、それをクリアした野菜がお店では売られているので、本来そこまで神経質になる必要はないのかもしれません。

それに加えてこういった外葉を除いたり、洗浄をやれば、より安心して食べることができる、という位置づけで考えていただければと思います。

やはり毎日食べるものですので、無農薬野菜のようにあまりに高いものでは、続けることが出来ませんし、あまりに手間のかかる洗浄方法でも続けることが出来ないと思います。

でも、可能な範囲で安心なものを食べる努力をする、という姿勢が大事だと思います。

キャベツの害虫と農薬の種類

上述した通り、キャベツは害虫の付きやすい作物で、栽培者の方々は害虫対策でかなりご苦労をされているようです。

葉っぱを食べる蝶や蛾の幼虫が多いようです。

主なところをあげると、
・コナガ
・モンシロチョウ(アオムシ)
・ヨトウガ(ヨトウムシ)
・ハスモンヨトウ
・アブラムシ類
・ハイマダラノメイガ(ダイコンシンクイ)
・チャコウラナメクジ
・オオタバコガ
・タマナギンウワバ

家庭菜園とかですと、こういう虫の幼虫を見つけ次第ピンセットなどでつまんで排除したり、虫がついた葉を捨てたり、という対処方法でやるのですが、大きな畑で大量に栽培する生産者の方の場合は中々それでは追いつかないため農薬を使うことになります。

キャベツの病気と農薬の種類

キャベツは比較的病気には耐性のある作物ですが、やはり夏場や湿度の高いときには病気にかかりやすくなります。

また病気の原因になる、細菌やカビというのはどこにでもいるもののため、一度畑に根付いてしまうとなかなか死滅させることが難しいと言われているのです。

<細菌が原因の病気>
黒腐病
黒斑細菌病
軟腐病

<カビの一種が原因の病気>
黒斑病・黒すす病
菌核病
白さび病
べと病
萎黄病
バーティシリウム萎凋病
根こぶ病
苗立枯病
根朽病

まとめ

最近では農薬も天然成分のものがあったり、体への影響が少ないものが開発されているようです。

そのため、必ずしも農薬が使われているから体に良くないということはないと思いますが、毎日のことですのでより安心に食べるためにも重曹を使った野菜の洗浄をお勧めします。

以上ありがとうございました。

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