3月下旬になると、暖かい日が多くなってくると、桜の季節ですね。
そして、桜が散ると本格的な春の到来ですね。
ところで、諸外国に比べて日本は春夏秋冬の季節がかなりはっきりしているという特徴があり、その自然に合わせた暦が古くから使われていたのをご存知でしょうか?
今もその名残がありますよね。
4月の旧暦 「穀雨」の読み方や意味は?
旧暦って?
今の1年を365日に分ける暦は太陽暦と呼ばれる暦法で、世界で最も広く使われている暦法ですが、日本には1872年に導入されたものであり、まだ150年くらいしかたっていないものです。
それまでは、太陰太陽暦という、中国伝来の暦法が1000年以上にわたって使われてきました。
これが、いわゆる旧暦と呼ばれる暦です。
ちなみに、この旧暦では例えば、「旧暦の3月」が今のカレンダーでいう4月という具合に約一か月ほどズレていました。
旧暦の中でも、月の動きと関係なく太陽の運行に基づく暦法にあたるのが、1年を24等分して数える「24節気」と呼ばれる暦法です。
この24節気では「春分」を起点に1年が24分割されていて、それぞれの24節気に名前が付いていて、新暦で言う4月というのは、前半が「清明」後半が「穀雨」という名称がつけられていたのです。
ちなみに、この春分の日というのは、一年の中でも昼夜の長さが等しい日、であり旧暦では2月でした。なんだかややこしいですね^^
「穀雨」の読み方や意味は?
「穀雨」は、「こくう」と読みます。
ややこしいので、以後は新暦(今のカレンダー)で記述しますが、「穀雨」の時期としては4月の後半(4月20日頃~5月初旬)の時期にあたります。
季節的な意味合いとしては、田畑の準備が整い、農作業に入る前、文字通り田畑を潤し穀物の成長を促す春の雨の季節、というような意味です。
たった2文字なのに恵みの雨の季節、というような意味合いが文字に良く表れているな、、と感心してしまいます。昔の人はすごいですよね。
そしてこの季節は、野菜も草花も青々と育つ季節です。そして、日ごとに木々の緑も鮮やかになり、穀雨が終わると次の季節は八十八夜(5月初旬)になります。
この頃になってくると春のお天気も安定してきて日差しが強まり初夏の訪れを感じられる季節になってきます。
4月の旧暦 「清明」の意味は?
「清明」は、「せいめい」と読みます。「穀雨」の前の時期になります。
24節気でいうところの、4月前半(4月5日頃~4月20日頃)の名称です。(ちなみに、旧暦では3月になります~^^)
季節としては、空が青く晴れ渡り、草木は花を咲かせ大地が緑豊かな活気であふれ始めるころです。
丁度桜が満開か散る直前くらい、入学式や入社式があったり新年度入りする季節で新しい気分の季節です。
こちらもたった2文字なのに、見事にこの季節の雰囲気を表している言葉で、素晴らしいと思います。
まとめ
今回は、春の季節の旧暦の呼び方についてみてみました。
以上ご参考になれば幸いです。
ありがとうございました。