旧暦の24節気 5月の季節「立夏」「小満」の読み方と意味は 

5月のゴールデンウィークを過ぎたあたりから、日差しが強くなり初夏の雰囲気になってきますね。

この、春の終わりから梅雨前の季節というのは雨も少なく、新緑の香る気持ちの良い季節ですよね。

ところで、諸外国に比べて日本は春夏秋冬の季節がかなりはっきりしているという特徴があり、その自然に合わせた暦が古くから使われていたのをご存知でしょうか?

今もその名残がありますよね。

スポンサーリンク

旧暦の24節気

旧暦とは

今の1年を365日に分ける暦は太陽暦と呼ばれる暦法で、世界で最も広く使われている暦法ですが、日本には1872年に導入されたものであり、まだ150年くらいしかたっていないものです。

それまでは、太陰太陽暦という、中国伝来の暦法が1000年以上にわたって使われてきました。

これが、いわゆる旧暦と呼ばれる暦です。

この旧暦は、月の満ち欠けの周期を元にした暦であり、月の周期は太陽の周期と若干ずれているため旧暦では1年は354日でした。ただ、これだと毎年かなりのずれが生じてしまうため、うるう年を約3年に一度設け、通常の年は12か月うるう年は13か月、とすることでずれの調整する、ということをやっていたのです。

これ、結構分かりにくいような気がしますが、今みたいに時間に追われる生活をしていたわけではないと思いますので、これでもそんなに問題なかったんでしょうね^^

因みに、旧暦の月は、現在の新暦(カレンダーの暦)と概ね1か月くらいずれていました。

今のカレンダーの2月頃が旧暦の正月にあたります。

最近では、よく中国から正月休みの観光客が日本へ旅行に来て「爆買い」するというのがニュースに出ているので、2月が旧暦でいうところの1月なんだな、となんとなくイメージがあるのではないでしょうか。

中国では今も旧暦がメインになっているのですね。

24節気とは?

旧暦というのは、上記の通り、一年の日数が実際の太陽の周期より若干(概ね11日くらい)短いため、うるう年で調整する必要があり、一年が11日短い、という結構アバウトな暦法のため、その年によって季節がかなりずれてしまう、という欠点がありました。

24節気というのは、旧暦の欠点を補うために用いられていた暦法で、こちらは太陽の周期を元にしています。

1年を春夏秋冬の4季節、そして4季節をそれぞれ3期間に区分することで1年を24に区分し、それぞれの区分に名称をつけることで季節を表現することとしていたのです。

それぞれの季節が、初旬、中旬、下旬という風に分けられていています。

初春、仲春、晩春、初夏、仲夏、晩夏、初秋、仲秋、晩秋、初冬、仲冬、晩冬の12区分です。

スポンサーリンク

若干のずれがありますが、初春が概ね今の2月頃にあたり、5月は初夏にあたります。

24節気での呼び方

初春(今の2月頃)・・・前半が「立春」、後半が「雨水」
仲春(今の3月頃)・・・前半が「啓蟄」、後半が「春分」
晩春(今の4月頃)・・・前半が「清明」、後半が「穀雨」

初夏(今の5月頃)・・・前半が「立夏」、後半が「小満」
仲夏(今の6月頃)・・・前半が「芒種」、後半が「夏至」
晩夏(今の7月頃)・・・前半が「小暑」、後半が「大暑」

初秋(今の8月頃)・・・前半が「立秋」、後半が「処暑」
仲秋(今の9月頃)・・・前半が「白露」、後半が「秋分」
晩秋(今の10月頃)・・・前半が「寒露」、後半が「霜降」

初冬(今の11月頃)・・・前半が「立冬」、後半が「小雪」
仲冬(今の12月頃)・・・前半が「大雪」、後半が「冬至」
晩冬(今の1月頃)・・・前半が「小寒」、後半が「大寒」

いかがでしょうか?これらは、カレンダーによっては記載されていたり、ニュースとかでよく読まれる呼び方だったりして、なじみのある言葉が多いのではないでしょうか。

どれもが、2文字しかないのに、その季節の雰囲気を絶妙に表していて、美しい言葉だと感心してしまいます。

旧暦の5月の季節

そして、24節気では、上記の通り、今の5月の頃、というのは初夏にあたり、5月の前半、概ね5月6日ころから5月20日ころまでが「立夏」と呼ばれ、5月21日ころから6月6日ころまでが、「小満」と呼ばれます。

旧暦の24節気 「立夏」の読み方と意味は?

「立夏」は、「りっか」と読みます。上記の通り、24節気の初夏の季節、今のカレンダーで言うところの5月前半、丁度ゴールデンウィークころから5月の20日くらいまでの期間のことを言います。

旧暦ではこの日から、立秋の前日までが夏とされていて、夏の始まりの季節ということになりますね。

梅雨入り前の、年間を通して最も爽やかな頃と言え、木々は芽吹き新緑が5月の青空にまぶしい、初夏の季節漂う季節です。

旧暦の24節気 「小満」の読み方と意味は?

「小満」は、「しょうまん」と読みます。上記の通り、24節気の初夏の季節の後半、「立夏」に続く季節で、今のカレンダーでいうと5月21日から6月の上旬くらいまでのことを指しています。この季節というのは、夏の初めの時期、ということになりますが、万物が次第に成長して天地に満ちるころ、そして、麦の収穫の季節でもあり、小満の季節というのは農民にとって、作物を育て収穫を得る、という充実の季節でもあったのです。

まとめ

今回は、5月の旧暦上の呼び名についてみてみました。

以上ご参考になれば幸いです。
ありがとうございました。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加