さつまいもが美味しい季節になってきました。
さつまいもって、栄養も豊富で世界中で食べられてきた食べ物の一つです。
私が一番好きなさつまいもの食べ方は干し芋ですが、干し芋にすると、さつまいものときと栄養価ってどう変わるのかちょっと気になり調べてみました。
手作り干し芋の栄養、カロリーは?
干し芋にするとさつまいもよりカロリーが高くなるの?
干し芋って、自分で作ったものなら、さつまいもが100%の原材料ですよね。
(ただし、市販の干し芋の場合は、よく見ると、材料に砂糖とか香料などが添加されて味や風味付けをされてるものがあったりするのでご注意を・・・^^;)
ですので、基本的には干し芋とさつまいもって、栄養価やカロリーなんかは同じはず。。。
と思いきや。
一般的には、干し芋の方がカロリーが高い、とか言われたりしますよね。
これは、何故なのでしょうか?
答えは簡単で、干し芋は蒸した芋を乾燥させた食べ物なので材料のさつまいもより水分が少なく軽いからです。
そのため、同じ100グラムの重量を比較すると、干し芋は原材料となるさつまいもの量としては多くなってるからです。
実際に作ってみると分かりますが、干し芋にすると、元のさつまいもの重さの大体半分弱くらいの重量になります(これは、干し具合にもよります)。
さつまいもは、Mサイズ(手のひらサイズ)くらいのものが、概ね一本250グラムくらいですが、これのカロリーは大体350キロカロリーくらいとされています。
(100グラム当たり、130キロカロリーくらい)
↓スーパーで売ってる、標準的なさつまいも。中サイズ2本入りです。
↓2本で約500グラム。1本250グラムです。
これに対して、干し芋は大一枚が、30~50グラムくらいで、100グラム当たり(つまり、大2~3枚分くらい)のカロリーが300キロカロリーくらいとされていますので、これだけ見ると、干し芋はさつまいもの2倍強くらいのカロリーなの?と思ってしまうかもしれません。
もし、さつまいも一本と、そのさつまいもで作られた干し芋を、分析して比較したら、(廃棄部分などを除くと)カロリーは同じものになるはずです(当たり前?)。
と、改めて力説するまでもないことかもしれませんが^^!。。。
手作り干し芋の栄養やカロリー、さつまいもとの違いは?
食品の栄養価について
少し話はそれますが、食品の栄養価やカロリーというのは、文部科学省が公表している、日本食品成分表というのがあり、これにほとんどの食品が掲載されています。国の機関がいろんな食品の栄養価を調べてデータベースにして公表してるんですね。
何年かに一度大改訂がされてるそうですが、現在使われているのは、2015年に改訂されたのがベースになっていて、ときどき追加がされたりしています。
こちら⇒http://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365419.htm
ネットで検索すると、食べ物に関するカロリーとか栄養価のブログや記事が出てきますが、元ネタとしてはこの統計資料が参考にされていることが多いようです。
また、この統計資料はかなり凄くて、ほとんどすべてといってよいくらいの沢山の食材の栄養価が載っていて面白いのでご興味あれば見ているとよいと思います。いずれも生の場合と調理後、といろんなパターンで記載されてるので参考になる資料です。
ちなみに、この記事のさつまいもと干し芋についてもこの表に載っている数字を引用させていただいています。
↓さつまいもの部分を抜粋させていただきました。
因みになんですが、、、この表は、100グラム当たりの栄養価を記載した表になっているため、調理等の仕方によって重さが変わると、栄養価が変わったように見えるため、ちょっと注意が必要です(とはいえ表記の方法としてはこれしかないと思います)。
さつまいもを見てみると、焼いたり、天ぷらにしたり、と水分を飛ばす調理方法にするとカロリーが増えていると思います。また、「蒸し切干(干し芋です)」というのを見ると、生の倍以上のカロリーになってるのが分かると思います。
その他の栄養価についても、概ね生のさつまいもと干し芋を比べると、カロリーの増加率と同じくらいの割合で干し芋の方が大きな値になってるのが分かりますよね。
というわけで!
干し芋は、さつまいもより、カロリーが高い、という訳ではないことを理解しましょう~^^!
ただ、水分が減って、かさが減ってる分沢山食べれてしまいますので、その点を注意する必要があります。
干し芋のカロリーや栄養価は?
では、上記の点を注意しながら、干し芋のカロリーや栄養価を見てみたいと思います。
まず、カロリーですが、干し芋50グラム(大1枚分くらい)のカロリーは、150キロカロリーです。
次に、同じく干し芋大1枚あたりの主な栄養価をまとめてみました。あわせて、成人男性1日当たりの摂取量目安も記載してみました。
因みに、この摂取目安量というのは、厚生労働省が公表している「日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要」からの数字の抜粋です。
こうやって数字で見てみると、干し芋ってかなり栄養豊富な食べ物と言う事が分かりました。
干し芋に豊富な成分 その1:食物繊維
さつまいもには、食物繊維が多い、というイメージが一般的にあると思いますが、数字で見てみると改めてよく分かります。
干し芋を2~3枚食べたら、一日当たり必要とされる食物繊維の半分近くが取れてしまうということになりますよね。^^!
さつまいもの食物繊維は、じゃがいもの約1.5倍くらい、白米の3倍くらいの量になります。
干し芋に豊富な成分 その2:カリウム
サトイモや長芋、菊芋など、イモ類全般がカリウムが多いのですが、さつまいもは中でも多い部類になります。(ジャガイモの1.5倍くらい)
カリウムは、腎臓から余分な塩分を排出する働きがあるため、さつまいもや干し芋は高血圧の予防にも優れていると言えると思います。
干し芋に豊富な成分 その3:ビタミン群
その他、不足しがちなビタミン群が豊富に含まれています。
まとめ
というわけで、干し芋のカロリーや栄養について調べてみました。
今回簡単ですが調べてみて、さつまいもって本当に栄養豊富な食べ物なんだなーということが、改めてよく分かりました。
そのさつまいもの栄養価が凝縮された干し芋って優れた食べ方である、と言う事がよく分かりました^^!
おやつには、チョコレートやスナック菓子より断然干し芋ですね!
以上ご参考になれば幸いです。
ありがとうございました。
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⇒干し芋作りまとめ。作り方、カロリー、さつまいもの種類、道具など