東京の銀座と言えば日本を代表する繁華街の一つで日本の中心地の一つともいえる場所ですね。
世界のブランド品のお店が並んでいたり、名だたる百貨店がならんでいたり。
よく地方の都市に行くと繁華街に「●●銀座」というのがありますが、これは東京の銀座からとられたもので、その都市の中心街みたいな意味を表しています。
銀座の元祖は東京じゃない?
でも、実は日本で最初に「銀座」と名付けられた場所は東京の銀座ではないのをご存知でしょうか?
それはどこなんでしょうか?!
銀座の由来は?
まずは、東京の銀座について少し見てみます。
東京の銀座というのは、東京都中央区にあり、西側はJRの線路で、有楽町と新橋の間、東側は隅田川に囲まれたエリアです。移転前の築地市場が近い場所ですね。
そのにぎやかなイメージから「銀座」の名は一種のブランドになっており、日本各地で商店街「○○銀座」や「銀座通り」という名前を見ることができます。
この銀座、というのは、銀貨の鋳造場所があったことからつけられた名前なんです。
1612年(慶長17年)、徳川幕府がおひざ元の駿府から銀貨の鋳造場所をこの地へ移したことで、「銀座町」と呼ばれるようになりました。その後1800年に、銀貨の鋳造場所自体は日本橋のほうへ移されたのですが、「銀座」という地名だけこの地へ定着し、現在に至っています。
現在では、百貨店や、歌舞伎座、新橋演舞場、海外のブランド店や、有名な飲食店、などが集まり、日本有数の繁華街になっています。
日本で最初の銀座は?
では、日本で最初の「銀座」というのはどこなんでしょうか?
それは、京都の伏見なんです。
江戸時代の前の戦国時代まで通貨は各地でばらばらでした。
これを統一したのが豊臣秀志で、秀吉は金山や銀山の権益を独占したことで、通貨の発行により莫大な利益を得たのです。
これが豊臣家の莫大な力の源泉だったのですね。
秀吉は通貨の統一に向けて、通貨の鋳造職人を集めたそうです。
そして秀吉の死後、関ケ原の戦いで勝利した徳川家康は、通貨の発行に力を入れ、1601年に京都の伏見に通貨の発行場所として銀座を設けました。
これは関ケ原の合戦の翌年ですので、通貨の発行や統一というものの重要性をかなり認識していたのでしょう。
その後、1606年に駿府にも銀座を設置し、この駿府の銀座を1612年に東京の今の銀座へ移転したのです。
まとめ
地名って、大抵その土地の特徴とか、その土地に昔あった商売、仕事、などに絡んだものが付いていて面白いですよね。
今回は、銀座の由来などについてみてみました。
以上ご参考になれば幸いです。
ありがとうございました。