野遊びとか磯遊びという言葉をご存知でしょうか?
単に外で遊ぶという意味以外に実は昔からの風習を表している言葉で俳句の季語にもなっている季節を表す言葉なんです。
今回は、野遊び、磯遊びについて、その意味やいつ頃のことを指しているのかなどを見てみたいと思います。
野遊び 磯遊びの意味は?
昔、経済の基本が農業とか漁業とかだった頃は、農事や漁労の繁忙期が始まる前に、春の一日を物忌み(心身を清め行いを慎むこと)の日に当て仕事をしてはならない日として、近くの山や海にごちそうをもって出かける風習がありました。
これは遠足や花見や潮干狩りなどの起源とも言われており、今日では行楽の意味合いが強くなっています。
古来、山や海には神霊が宿ると信じられてきました。
山遊びに出かけた人たちは、よもぎやふきのとう、つくしなどの野草を摘んだり、シャクナゲやツツジなどの花々を鑑賞し、磯遊びに出かけた人たちは貝や海藻を取って楽しんだのです。
そしてこうした風習は、山の幸、海の幸の恩恵に感謝するとともに、神様を村落に迎え入れ、ともに遊びともに食事をすることでその年の幸せや方丈、豊漁を祈るためのものだったのです。
野遊び 磯遊びはいつ頃行うものなの?
この、野遊び、磯遊びというのは、旧暦でいうところの3月上旬~下旬(今の4月上旬~下旬)のことを指しています。
地域によっては3月3日のひな祭りの日や雛の節句の3月4日に磯遊びやする地域などもあるようです。
沖縄などでは、ひな祭りの日には家にはいていけないとされ、海辺へ繰り出し宴を開いて過ごす風習があったそうです。
まとめ
桜の季節頃から、ピクニックなどにちょうど良い季節になり、山へ海へ出かける方々も多いと思います。
昔からこの季節というのは人々が外で楽しむ風習があったんですね。
以上ご参考になれば幸いです。
ありがとうございました。